知られざるガリバー〜エクセレントカンパニーファイル〜 (知られざるガリバー)
紙の人工芝はKPPの新たな取り組みの一つ。プラスチックの人工芝由来のマイクロプラスチックが海洋汚染の主な原因のひとつとなっていることがわかってきた。素材を自然に分解される神に変えて環境に貢献しようという。人工芝に使われる紙は濡れても引っ張りに強い強度を保つ。原料はエクアドル産のマニラ麻。植物繊維の中では最も強靭な繊維のひとつ。マニラ麻を紙にしてテープ状にカットして縒りをかけて糸にする。密に芝を縫い込み空気が入りにくい構造をつくって、火がついても燃え広がらないようにしている。強度の高い紙の繊維は人工芝以外にもサッカーのゴールネットや衣類の素材にも使われている。耕作放棄地が残されている福島・浪江町でソルガムという植物を育てている。葉や茎が飼料として使われ、植物繊維はバイオマス燃料として使える。