列島ニュース 徳島局 昼のニュース
刑法の改正で罪を犯した人への刑罰が「懲役」と「禁錮」が廃止され、先月1日~「拘禁刑」という新たな刑罰に一本化された。これにより刑務所では懲らしめの意味合いでの刑務作業がなくなり、受刑者が再び罪を犯すことがないよう立ち直りに重点を置いた指導を行うこととなった。徳島市にある徳島刑務所ではこれまで刑務作業として藍染製品を製造していたが、「拘禁刑」の導入に合わせ受刑者が畑に出て原料となる「藍」の栽培から手掛けるプログラムが始まっている。社会に近い環境でやりがいを感じてもらうのが目的で、約400株が植えられた刑務所内の畑では初の収穫期を迎え、刈り取りが行われた。受刑者らはハサミを使って70センチほどに成長した藍を刈り取り、色素を含む葉だけを丁寧に取り分けていた。藍の葉は外部業者が藍染染料に加工したあと、受刑者の手でバッグやハンカチなどの製品づくりに活かされる。長屋所長は「受刑者が社会復帰をするためには社会の理解がどうしても必要なので、きちんと更生したいと思っている者もいるので、そういう受刑者の頑張りが製品という形で表れているので、ぜひその頑張りを製品を通じて見てもらいたい」と話す。