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インドネシアを訪問中の石破総理大臣は今日、プラボウォ大統領と初めての首脳会談を行った。今回の会談で石破総理はASEAN=東南アジア諸国連合の大国インドネシアと海洋安全保障分野での協力を重層的に進めることで合意した。両首脳は覇権主義的な動きを強める中国を念頭に防衛協力の強化を確認し、日本が同志国に対して防衛装備品を無償で提供する枠組みを活用して高速警備艇をインドネシアに供与することで合意。また、外務防衛担当の閣僚協議いわゆる「2プラス2」の年内の早期開催で一致した。このほか、インドネシアのプラボウォ大統領が肝いりの政策として進める学校給食の普及をめぐり、日本が専門家派遣などの支援を行うことも確認した。政権幹部は今回の外遊で日本とASEANの首脳同士の関係が深められたと一定の成果を強調した。米国の動向が不透明な状況の中で、石破総理としてはインドネシアをはじめとするASEAN諸国との信頼関係を深めて地域の安定につなげたい考え。