報道特集 報特NEWS
マレーシアとインドネシアを訪問していた石破総理大臣は一連の外交日程を終え間もなく帰国の途につく。今年最初の外遊の成果について同行した記者の報告。長年の経済支援のかいもあり親日国家が多い東南アジア。それにもかかわらず今回の外遊で見えたのは更なる関係強化に奔走する石破総理の姿。今年のASEAN議長国マレーシア・アンワル首相の隣で石破総理が訴えたのは東南アジア地域の重要性。背景にあるのは中国の存在。外務省が2022年に公表した対日世論調査では、ASEAN諸国が選ぶ「今後の重要なパートナー」で日本は中国に首位の座を奪われるなどその存在感は相対的に薄まってきている。ある政府関係者は「海上交通の要で綱引きをしている」と話しており今回の外遊でも、マレーシア、インドネシアと安全保障や経済をはじめとする様々な分野での協力を打ち出した。アメリカもいよいよトランプ政権に移行し先が見通せない国際情勢。帰国後は少数与党で戦う通常国会も待ち受けており、石破総理が東奔西走する日々はしばらく続きそう。