金曜ミステリークラブ!!! 全て実話のミステリー
1993年、北海道で起きたミステリー。機動捜査隊に配属された稲葉圭昭は上から教えられたように情報屋(エス)探しに奔走した。後に、エスからの有力なタレコミ情報が入るようになり、稲葉の手柄は増えていった。当時、機動捜査隊は殺人・強盗・暴行などの容疑と逮捕した相手によって点数が定められていて、ひと月のノルマが決められていた。そして、点数が届かなかった場合、残業手当がつかない罰則があった。1984年、稲葉は札幌中央署 刑事第二課へ異動。暴力団に関わる事件を担当することに。1990年代に入ると、全国で拳銃を使った事件が相次ぐ。拳銃摘発が警察の重要課題になった。北海道警察でも銃器対策室が新設され、稲葉は初代メンバーに選ばれた。部署は変われど苛烈なノルマがつきまとった。稲葉は機動捜査隊の頃に培ったエスからの情報により拳銃を摘発していった。それでも、上司は執拗にノルマを突きつけ、プレッシャーが現場に重くのしかかっていた。稲葉がエスの情報に頼る捜査に限界を感じていたとき、上司から拳銃摘発のやらせ話が持ち上がる。稲葉の中で正義が音を立てて崩れていった。稲葉は暴力団関係者から拳銃を手に入れるなどした。銃器対策室はやらせ摘発が常態化していった。銃器対策室は発足1年で北海道警察史上最高記録となる79丁の拳銃を押収。
