TBS NEWS (ニュース)
9日、現職の大統領として初めてアメリカンフットボールの頂点を決めるスーパーボウルを観戦したトランプ大統領。そのトランプ氏が10日発表する見通しなのが、世界中に影響を与える工業製品への新たな関税。相互関税とは、貿易相手国がアメリカの輸入品に課しているのと同じ関税をアメリカ側も課すこと。11日か12日に導入を発表すると明言した。日本にとっても影響は免れないトランプ関税。7日、石破総理は、トランプ大統領と初めて首脳会談に臨んだが、アメリカメディアでは「トランプに媚びた」などとの批判も。一方で、評価する声もあった会談。冒頭、石破総理はトランプ大統領をいきなり絶賛する。そのうえで、アメリカへの投資額を1兆ドルの規模まで引き上げたいと伝えたということだ。今回の会談、政府関係者は周到に対策を練ってきたと話す。訪米前には、各省庁の幹部らと連日勉強会を行いトランプ氏を否定しない結論は先に言うなどを確認。更に、トランプ大統領へのお土産として石破総理の地元、鳥取の金の兜飾りを贈ったという。
一方のトランプ大統領。和やかな雰囲気の中でも日本へのプレッシャーを忘れない。貿易赤字の解消に向け、日本にも関税をかけるのか問われたトランプ氏は「請求されればこちらも請求する」と述べ、どの国に対しても相互関税を課す考えを示した。対する日本、石破総理は「『仮定のご質問にはお答えいたしかねます』というのが日本の大体定番の国会答弁だ」と述べた。