S☆1 (9月 東京世界陸上)
パリ五輪の4✕100mリレーで予選を走り、決勝進出に貢献した東洋大4年の柳田大輝。しかし本調子ではないと判断され、決勝のメンバーから外された。パリまで来ていた両親に「ごめんなさい」と伝えた柳田に、父は「胸をはれ」、母は「誇り」という言葉をくれた。決勝で走る姿を見せられなかった悔しさが、柳田を9月の東京世界陸上へと駆り立てる。この冬下半身を徹底的にいじめ抜いてきた成果が、今シーズンの日本最速タイムにつながった。シドニー五輪マラソン金メダリストの高橋尚子は、「強さの理由は、冬季に鍛えた臀部。スタートがものすごく良くなった」などとコメントした。