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「議決権行使助言会社」は企業の株主総会での提案に賛成すべきか反対すべきか推奨意見を出している。いわゆる機関投資家は議決権行使助言会社の意見を元に株主総会で議決権を行使することが多い。中でもアメリカの「ISS」と「グラスルイス」の2社が大きな影響力を持つという。専門家によると、機関投資家は数千単位の企業に投資するので個々の提案を精査すると時間やコストがかかるため、助言会社の判断を参考にしているという。今年の株主総会では野村ホールディングスの会長と社長の再任にISSが反対を推奨している。ISSは元社員の起訴など一連の不祥事を反対の理由としている。一方でグラスルイスは「組織的関与が認められない」として賛成を推奨している。またフジテレビ親会社の次の経営体制を巡っては、会社側と大株主の投資ファンドがそれぞれ取締役候補を出しているが、ISSは会社側の提案に賛成、グラスルイスは会社側の提案の大半に賛成しつつファンド側の提案の一部にも賛成している。