新美の巨人たち 新美の巨人たち
小津安二郎が監督した映画「秋日和」は夫を亡くした母の縁談とその娘の結婚を巡る人間模様を描いた話。戦後の男社会の中ではつらつと生きる娘の友人を演じたのが岡田茉莉子さん。その衣装を森英恵が手がけた。小津は映画作りにおいて厳格なルールを用いていた。衣装もその一つで、花柄や丸襟など、シンプルな服を着せてきた。この映画ではそのシンプルな衣装ではなく、派手なピンクのセーターの衣装で、小津調とは違っていた。そのズレが物語の転調を知られる合図の役割を果たしていると専門家が答えた。ピンクのセーターは男女の仲違いの合図、エメラルドグリーンの衣装は親友の門出を祝うかのような衣装に。
