歩く人 迎え続けて 〜和歌山県 熊野古道〜

2026年3月30日放送 4:21 - 4:44 NHK総合
小さな旅 (小さな旅)

熊野は古くから神々の宿る場所として知られ、熊野本宮大社・熊野那智大社・熊野速玉大社の三山を巡礼する熊野詣では千年以上前から行われていたとされている。この巡礼者たちが歩いたのが熊野古道で、2004年には世界遺産に登録された。古道沿いでは地元の女性たちが営む茶店もあり、そこで働く松本さんは地元の湯の峰温泉で組んできた水で入れる珈琲で巡礼者をもてなしている。
雨の多い熊野古道で巡礼者を守ってきたのが伝統工芸品の皆地傘笠。これは地元のヒノキを使っており、職人の梅崎健一さんが一人で作っている。梅崎さんは27年前に熊野へやってきた際に皆地笠職人であった芝安男さんに弟子入り。試作を繰り返して技術を学んだという。芝さんは104歳で亡くなったが、その直前に梅崎さんはようやく自分の笠を認めてもらえたと明かした。
未舗装の熊野古道を維持するために行われているのが道普請。この作業を手掛けている辻林浩さんは熊野古道の世界遺産登録に尽力した一人で、大学では考古学を学んでいたという。しかし、考古学調査では遺跡の保存がなされないことに悔しい思いを抱いていたこともあり、熊野古道の世界遺産登録と遺跡の保存が決まったことは大きな喜びだと語った。そんな辻林さんはがんと診断されたが、熊野古道を歩く人のために尽力できたことの嬉しさを述べた。


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