ワールドビジネスサテライト WBS X
学校にあるプールの使用をやめ、民間に委託する自治体が増えている。民間委託のメリットの1つめは室内温水プールであること。天候に左右されず一年中、室温は33度、水温は31度に。熱中症などのリスクも軽減できる。また水面に落ち葉や虫などが入る心配もない。そして2つ目のメリットは安全性と専門性。複数のスタッフが連携し監視業務にあたっていて未然に事故を防ぐ。また水泳授業もスタッフが行うため泳ぎ方の細かな指導が可能だという。コスト面や安全面などで大きなメリットがある学校プールの民間委託。全国で240店舗以上を展開しているセントラルスポーツでは、大きな可能性を感じている。大和ハウスグループのスポーツクラブNASも去年から全国で受託していて広がりを見せている。一方でスポーツ行政に詳しい笹川スポーツ財団・熊谷さんは、民間委託の課題として地域的な偏りが出る恐れがあることをあげ、スポーツクラブのない過疎地域での対応が重要だと指摘している。