NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
社会の関心を集めた高齢ドライバー問題はこの6年間で対策が広がっている。埼玉県警は去年5月、全国で初めて高齢者専用の運転講習施設を開設した。3年前からは運転免許の更新制度が変わり、過去に違反歴がある75歳以上のドライバーは技能検査が義務付けられた。大手自動車メーカーは高齢ドライバーのための情報サイトを立ち上げ、運転の注意点を呼びかけるほか運転能力の自主点検を促している。自主点検は高齢者本人だけでなく家族もできるのが特徴で、客観的な診断結果を元に運転について家族で話し合ってもらうのが狙い。2019年には免許返納が呼びかけられ過去最多件数に上ったが、専門家は免許返納を進めるだけでなく移動手段を失う高齢者のサポートについて考えなければいけないなどと指摘した。