明日をまもるナビ (明日をまもるナビ)
井上晴美が熊本・益城町を訪れた。今年3月20日に復興のシンボルとも言える道路が開通し、益城町中心部から熊本市内を結ぶ4車線が約3.8km続いている。沿道で出会ったのは益城町で写真展を営んでいる林氏。地震で自宅兼店舗は全壊し、残ったカメラで町の撮影を始めた。この道は当時2車線で、倒壊した家屋などで道が塞がれ緊急車両の通行などに支障が出た。災害に強い町を目指し、県は道路の4車線化を決断。道幅を3倍近く広げるため、周辺住民に土地の提供を求めた。対象となったのは沿線の家屋や店舗800軒以上。その一軒が林氏の写真店で、店の再建後に土地の提供を相談され再び取り壊さなければならなくなった。土地提供を巡り住民と行政で話し合いが行われ、災害に強く新たなコミュニテイの場も備えた町作りが提案された。林氏は震災直後から撮り続けた写真が3万枚を超え、生まれ変わる町をこれからも撮り続けたいと思っている。
4車線化以降も同じ場所で店を営んでいるのが園芸店の倉本氏。地震で自宅兼店舗は全壊し、店の再建を考えていた時に4車線化の相談をされた。悩んでいたが、瓦礫に咲く花を見て自身の土地の一部を行政に提供し、残った土地で店舗を再建して留まる事を決めた。当初は人が戻ってくるのか不安だったが、町の賑わいを取り戻すために店の駐車場で季節ごとにイベントを開催。イベントには500人以上が集まり、かつての賑やかさが戻ってきたという。倉本氏は約2000株の芝桜が咲く花畑を大切にしている。
