狙われる高齢者 自宅失う「押し買い」/押し買い 「売却後も住める」甘い誘いも/押し買い 契約解除に手付金の倍額必要/押し買い 複数人が登場“劇場型”も

2025年5月12日放送 15:00 - 15:20 日本テレビ
情報ライブ ミヤネ屋 (ニュース)

高齢者を標的にした押し買いの被害が急増している。築50年の都内マンションに一人暮らしの80代A.さんはある日不動産業者が訪問してきて、マンションを売ってほしいと言われ8時間居座られた。税金のことは全部こちらでやるなどと様々な手法で説得され、女性はあまり理解ができないまま契約。考える余地もないぐらい本当にあっという間だったという。その日のうちに売却額1000万円で契約、相場は約2500万円だった。一人暮らしの80代のBさんは、自宅マンションに不動産業者2人が訪問し、マンションを売ったら入所できる施設は探してあげると言われ2300万円で売却した。売却してしまった理由は朝10時から夜9時半まで居座られ、翌日も約9時間居座られ、売却してしまった。契約書などの書面は一切受け取っていないという。一人暮らし90代のCさんは、福岡に物件を8軒所有。不動産業者が訪れ話すようになり、口車に乗せられて全て売却。一つつず物件を売買契約させらたという。金額は相場約3500万円を650万円で売却、相場約3600万円を450万円で売却など。高木篤夫弁護士は押し買いの被害が急増している理由について、地価の上昇により都心部で被害が急増している、築年数が古くても高価格で転売できることが背景にあるという。不動産の売却はクーリングオフの対象外。
リースバックを悪用した手口。80代のAさんは不動産業者から自宅を売った後もここに住み続けられますと言われ、家賃を支払うことで売却後も住み続けられるリースバック契約を結んだ。リースバック自体は適正な取り引きだが、Aさんは家賃月9万円でお得なように言いくるめられたが、相場は約2500万円で売却額は1000万円だった。リースバックに関する相談件数も急増している。リースバック契約は住み続けられる、まとまった資金が入る、固定資産税の支払いゼロというメリットがあるが、家を借りられる期間が決めらいるケースもあり、期間終了後は追い出されるデメリットもある。築40年のマンション暮らし80代のDさん。電話でマンションを2500万円で売ってほしいと不動産業者から言われ、3000万円以下では売らないと断った。3日後に再び2400万円で購入したい人を連れてきたと連絡があり、その金額では売らないと断ったが、夕方に2人の人物がいて自宅に上げてしまった。住み替え物件の紹介をするので心配ないと話しを進められ、書面に署名押印をするよう要求、理解できなまま契約してしまった。手付金450万円を渡され2400万円で売却することになった。この間、2時間。翌日にキャンセルしたいと申し出たが、キャンセルするなら約900万円を支払ってと言われた。民法では売主は手付金の倍額を買主に支払うことで契約を解除できるとしている。期限は契約日から1週間程度、期限を過ぎての契約解除には違約金が発生する。高木篤夫弁護士は泣き寝入りする人が多く、倍額の手付金や違約金を支払う人も多いという。70代と60代の姉妹は親から都内のマンションを相続した。相場2000万円の物件を900万円で売却してしまった。


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