ブレイクスルー (ブレイクスルー)
世界で激化する量子コンピュータの開発競争。あらゆる産業に革命を起こすと実用化への期待が高まっている。その最前線で戦うのがオプトQCのCEO・高瀬寛。放送から4カ月。未来を変える希望の光が生まれようとしていた。光量子コンピューター1号機が今年秋に完成予定。産業技術総合研究所で稼働する。5月に石破総理大臣が研究施設を視察。その場には高瀬の姿もあった。日本政府は今年を量子産業化元年と位置づけ、経済産業省は国産量子技術に500億円を開発支援。オプトQCは70億円を得た。来年度から本格的な実証が始まる。
小さな電力を集める新たな発電法、超小集電。開発したのはトライポッド・デザインCEOの中川聰。土に電極を刺した発電装置でオーディオも動かせるが、大きさの割に電力が小さすぎた。放送から7カ月。その弱点を克服する進化が始まっていた。新たな発電装置はこれまでの100倍の発電に成功。これを並べて土から100ワットの電力を生み出す。この技術に大企業も注目。ゴールドウインは超小集電の照明を製造し、NTTグループは誘導灯やバッテリーの開発を検討している。先月のお披露目会には今治.夢スポーツの岡田武史会長も参加。企業や取材の訪問が殺到している。