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競走馬は寿命30年とも言われるが、競馬界で活躍できるのは5年ほど。年約7000頭の競走馬が引退しているが、受け入れ先が見つからず寿命を全うできない馬も多くいるという。引退後の居場所を作るため、JRAは引退馬のセカンドキャリアを解決する事業に乗り出した。引退馬を乗馬などにする施設「サラブレッドアフターケアアンドウェルフェア」に引き取られたレアリゼシチーを乗馬用に訓練する様子を紹介。指示を正確に聞き分け誰でも扱えることも必要。競馬界から登録抹消された馬のうち、事故死、自然死、行方不明などの割合は約3割。その中には動物のエサなど食肉になる馬も多くいる。「一頭でも救いたい」という思いで競走馬の元調教師・栗林信文さんは福島に移住。 連れてきたのは引退した2頭の馬。目を背けていた現実を突きつけられる事態が起きた。調教師として初めて育てたクロムルキナが右前脚のケンを断裂。引退を告げられた。栗林さんはクロムルキナら2頭を引き取り今年調教師を引退。馬の居場所をつくるために農業を選んだ。馬の堆肥を活用。引退馬を引き取り農地拡大が目標。今年10月、JRAの訓練施設(栃木・宇都宮市)で乗馬訓練をしていたレアリゼシチーがトレーニングを終え施設を卒業した。次の訓練先となる岡山県の乗馬クラブでは落ち着いた様子で競走馬として染み込んでいた走りや動きは見られなくなっていた。