王様のブランチ (BOOKコーナー)
松本清張賞を受賞した井上先斗「イッツ・ダ・ボム」を紹介。正体不明のグラフィティライター・ブラックロータスが世間は剥がれた看板広告にメッセージを残すなどスマートな表現方法が支持されていたが、ある日選挙ポスターの候補者全員の口元に細工し「独裁者候補」と揶揄する新たな作品を公開。これまでと違う作風に非難の声が殺到する中ブラックロータスの取材をしていたウェブライターの「私」は、1人のグラフィティライターから「あそこだけ別の誰かがやったか」という言葉を聞いたことをきっかけに正体に迫るある事実にたどり着く。第二部では語り手が「TEEL」というグラフィティーライターに視点が変わる。