NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
ウクライナとアメリカはウクライナ国内の鉱物資源の権益をめぐり、「共同開発のための基金設立」を盛り込んだ合意文書を協議してきた。ことし2月にウクライナのゼレンスキー大統領がホワイトハウスでトランプ大統領と会談した際は激しい口論となり、合意文書の署名は見送られた。ウクライナのシュミハリ首相は出演したテレビ番組で「署名が近い」との見通しを示し、スビリデンコ第1副首相兼経済相がワシントンに向かっていると明らかにした。アメリカのベッセント財務長官は「30日午後(日本時間きょう)にも署名できる見通し」だと明らかにした。シュミハリ首相は「基金は両国が50%ずつ拠出して設立し、共同で運営。鉱物資源の所有権はすべてウクライナ側。アメリカが今後行う新たな軍事支援は基金への拠出とみなすことができる一方で、これまでの支援や融資は対象外。ウクライナが債務を抱える形にはならない」としている。アメリカがウクライナの安全をどう保証するかは言及していない。