Jリーグと私 あの試合を忘れない (Jリーグと私 あの試合を忘れない)
柏レイソルを応援して30年の横山孝樹さん。長年にわたり応援リーダーも務めた人気者。公務員として働きながら毎週スタジアムに駆けつけている。横山さんの忘れられない試合は2010年のJ2 第3節のアビスパ福岡戦。この試合、途中出場の工藤壮人選手がJリーグ初ゴールを決めた。その試合の5カ月前、横山さんは柏市内の焼肉店で偶然工藤選手と出会い、横山さんは「点を取ったらゴール裏に飛び込んできてくれ」と話した。そして、アビスパ戦でゴールを決めた工藤選手は真っ先にゴール裏の横山さんのもとに飛び込んだ。この試合をきっかけに工藤選手はレイソルの攻撃の柱に成長し、2011年のJ1初優勝に大きく貢献した。その後、工藤選手は他のクラブに移籍するが、横山さんはいつか再開できることを願っていた。2022年10月、横山さんが工藤選手と出会った焼肉店の閉店をSNSに投稿すると工藤選手から「これは悲しすぎる」と反応が。しかし、その9日後に工藤選手は病でこの世を去った。横山さんは「レイソルが勝てば工藤壮人も喜んでくれて、それが供養にもなると思う。これからも天国に届け、届けという思いで柏レイソルを応援していきたい」と話した。