高松宮殿下記念世界文化賞 (第35回 高松宮殿下記念世界文化賞)
絵画部門の受賞者はソフィ・カルさん。「限局性激痛」は失恋体験による心の痛みが癒やされる過程を写真と文章で表現した。「ヴェネツィア組曲」は街で見かけた人を尾行してその行動を捉え写真と文章で記録した作品。その3年後には街で拾ったアドレス帳に記載された人々を訪ね、内容をエッセイ化した。写真家の杉本博司さんは、これらの行為こそがカルさんのアートの真髄だと語る。カルさんは杉本さんらと11年前、靖国神社の境内で行われた蚤の市に素性を隠して参加した。