世の中お金で見てみよう ”ナフサ”をお金で見てみよう
ナフサは排水管、雨樋の他、外壁タイルを貼るボンドもナフサから作られている。不燃ボード、断熱材は7月1日の出荷分から20%以上値上げされる他、キッチンなどの一部製品は生産遅延が起きている。出荷制限、新規受注停止も相次いでいる。クレバリーホームでは資材を前年から確保しているため、現段階で値上げの予定はないというが、ナフサ不足、住宅資材の高騰が続くとなると、3400万円の戸建てが1000万円ほど高くなるという。イラン情勢の悪化、ホルムズ海峡の封鎖により、ナフサがとみに注目を集めるようになった。林修は「ストレートパーマの溶剤の容器にもナフサが使われている」と説明した。
危険物に該当するナフサはどうやって作られるのか、石油コンサルタントの柳本浩希氏が大まかな流れを説明した。原油を加熱すると、沸点の差によって様々なエネルギーに分けられる。柳本氏は「ナフサはガソリンになりきれなかった軽質の油。一時、邪魔者扱いされていた」と語る。1920年代、アメリカではナフサを有効活用しようと研究がスタート。ナフサはプラスチックなどの原料になることが判明した。ガラス瓶はペットボトルに、金属製のバケツはプラスチック製に。アメリカによるイラン攻撃が始まる前、ナフサはキロリットル約6万5000円だったが、約12万円まで上昇するとみられる。原田亮介氏は「備蓄も難しい」と付け加えた。
1950年代、うどん一杯が約27円だったが、フラフープは子供用で200円にのぼった。日本では原油からナフサを作ったり、ナフサ自体を海外から輸入している。液体状のナフサを熱分解するのがナフサクラッカーで、主に6つの成分を含む気体に分解する。気体を冷却するなど、様々な工程を経て成分ごとに分離する。化学反応を起こし、プラスチックの原料となる個体へと変えていく。市原市にある三井化学の工場では1日あたり2000トンのポリエチレンを製造。コカドケンタロウはタイヤを替えた際、「いつもより高いです」と言われたという。肥料の原料となるアンモニアを製造する際にもナフサが使われるため、穀物価格の上昇も懸念されるという。
番組では東京・青海にあるファーマインドのセンターを取材した。
