首都圏ネットワーク (ニュース)
都内を中心に路線バスを運行する京王バス。今月のダイヤ改正で多摩地域の7路線を廃止、2路線を減便した。東京・国立市のバス停では約3キロ離れた京王線の駅までの路線が廃止になった。この春、路線の廃止や減便は都市部を走る都営バスや関東バスなどでも発表され、影響は広がっている。要因として各社に共通するのが深刻な運転手不足。日本バス協会はこのまま減少が続くと、2030年には3万6000人が不足すると試算している。先月、都内で開かれた合同就職説明会には都内を走るバス会社39社が参加し、未経験者歓迎などと門戸を広げて運転手を募集。中には喫煙しない人には月5000円、健康診断の優良者には賞与で7万円など独自の福利厚生をアピールする会社もあった。こうした中、定年後の人材を活用する取り組みも始まっている。都内のバス会社で30年間、運転手として働いてきた細田泰彦さん。65歳になり、去年9月に定年を迎えたが、現在も乗務を続けている。用意した働き方は勤務時間を正社員の約7割に抑えるシニアドライバー、時給制のスポットドライバーとハーフドライバーの3つ。細田さんはシニアドライバーとして、1日6時間乗務している。会社では定年を迎えた39人がこの仕組みを利用し、路線バスの運行を担っている。バスの運転手が不足している背景について、専門家は利用者の減少で収益が悪化し、給与などの待遇を上げられなかったこと。そして、大型2種免許を持つ人の数が減ってきていることなどを指摘している。
