ZIP! TOP NEWS 解説
ここからは日本テレビ政治部・官邸キャップの平本さんが解説。NNNと読売新聞が行った世論調査によると、高市内閣を「支持する」と答えた人は71%。石破内閣の支持率と比べると37%上がり、大幅アップとなった。平本さんは「取材をしていても『想像より高い』という声が多い。過去の政権の発足時の支持率と比較してもかなり高い事がわかる。最初高くても在職日数が短いことは過去にもあった。そういったこともあるため、高市さんの周辺は今回『ご祝儀相場なだけ』『高いが気を引き締めてやっていく』と冷静に受け止めている声もある。一方で立憲の幹部は『高市さんにとって解散したくなるような数字』、自民議員からは『維持でいれば解散して過半数をとり維新とサヨナラか』という声もある」などと話した。高市さんの高支持率の理由には「政権に期待できる」「他に良い人がいない」「首相に指導力がある」などがあがっている。平本さんは「物価高対策に対する期待感、スピード感を持って政策を実行するというところに期待感が出ているのだと思う。会見でも『トップスピードで結果を出す』と言っていた」などと話した。
高市総理の今後のスケジュールについて。きょうの午後は衆参両院で高市総理による所信表明演説が行われ、来週月曜日~3日間はトランプ大統領が来日し、日米首脳会談を実施予定。所信表明演説は総理大臣に就任後、政策やビジョンを国民に最初に示す機会。優先順位・方向性を明確にし、政権の看板となる政策を打ち出す場となる。きょうの所信表明演説のポイントは、ガソリン税の暫定税率廃止法案を年内に成立させるなど「物価高対策」と、社会保険料の引き下げなど野党に協力を呼びかける「社会保障改革」。平本さんは「“高市カラー”を演説にどう散りばめるのか。高市さんは演説にすごくこだわっている方なので、今後のビジョンや自分のポジションをどういう形でカラーとして出すのか。1つ気になるのは『強い経済・強い日本』という安倍元総理を少し意識するようなワードが散りばめられていたが、演説でも安部さんを意識したワードが出るのかというのも注目」などと話した。来週にはトランプ大統領が来日。平本さんは「ある外務省幹部によると、石破さんと高市さんって実はあまり仲が良くないということをアメリカサイドも知っていて、トランプさんの政権での関税交渉をひっくり返されないかと心配していた。それに気づいたのか関税交渉を石破政権で担っていた赤沢さんを今回は経済産業大臣で起用した。この起用が石破さんとトランプさんの路線を継承するんだという、トランプさんに対するメッセージだという指摘があった。トランプさんは何をいうのか分からない、ディールをどう仕掛けてくるのか、高市さんは今回初めてなのでどういった要求をされるのか警戒する声もある。安部さんの後継としての高市さんという位置づけで、距離はその話題で近づくんじゃないかなという声を聞く」などと話した。
