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5月5日のこどもの日、大河ドラマ「どうする家康」の主演を務める松本潤さんを始め、豪華出演者が参加する騎馬武者行列が浜松市で行われ、68万人を超える人々が詰めかけた。子どもたちも甲冑武者行列などに参加した。地元の高校の吹奏楽部が演奏しながら行進する演出もあった。この番組では、武者行列の様子やその舞台裏をたっぷりお伝えする。
騎馬武者行列は5月3日～5日まで開催された「浜松まつり」で行われた。コロナの規制が緩和された今年は4年ぶりに祭り本来の姿を取り戻そうとしていた。市民が毎年心待ちにしている祭りの特別イベントとして浜松市が企画したのが市街地を練り歩く「家康公騎馬武者行列」だった。騎馬武者行列に参加する地元の学生たちのお弁当は、松本潤さんなど大河ドラマの出演者たちが手渡した。お弁当は松本さんが監修しており、浜松の食材が多く使われている。小学生の頃から松本さんの大ファンだという地元の高校生の岡本さんは嬉しさのあまり泣き出してしまった。5月5日午後2時前、松本さんたちによる出陣式が始まった。いざ出陣。地元の高校の吹奏楽部の生徒たちが行列を先導した。「どうする家康」のテーマ曲をパレード用にアレンジしたものを演奏しながらの行進。本番の1週間前、パレードに参加する3校のうちの1つ、浜松市立高校を松本さんがサプライズ訪問し、練習する生徒たちを激励した。コロナ禍の影響でつい最近まで練習が制限され、演奏活動を行う機会もほとんど失われてしまっていた高校生たちにとって、今回の武者行列に参加することには特別な意味があった。
吹奏楽部のパレードに続くのは、小学生と保護者たちが参加する「子ども甲冑武者行列」。甲冑はそれぞれの家庭で市から送られてきたダンボールのキットを組み立て、思い思いに色塗りや飾り付けを施したもの。騎馬武者行列は、子どもたちに地域の歴史を知ってほしいという思いも込められている。戦国時代、浜松は家康が浜松城に拠点を構え、戦乱の世を左右する出来事が相次いだ場所でもある。今も、戦乱の記憶を伝える名所旧跡や伝承が数多く残されている。
午後2時半過ぎ、いよいよ松本さんら出演俳優の騎馬武者行列の出陣となった。浜松市民と大河ドラマの出演俳優が一緒になって作り上げた騎馬武者行列は大成功となった。子どもたちにとっても忘れられない思い出となった。騎馬武者行列は、地域の魅力や歴史、そして人と人とのつながりを見つめ直す確かな歩みとなった。