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オープニング映像。
カリフォルニア州のハンティントンビーチがカノアの拠点。ハワイ、南米、ヨーロッパなど1年のほとんどを遠征先で過ごしている。チャンピオンシップ・ツアーに参加できるのは世界のトップ34人。2022年のカノアのワールドランキングは5位で、2023年のツアーに向けて最終調整に臨んだ。カノアの強さは多彩なターンで、高度な技もミスなく決める安定感が持ち味。両親はできる限りツアーに帯同し、身の回りの世話をしている。
チャンピオンシップ・ツアー第1戦はハワイのパイプライン。カノアとジョアオ・チアンカ、ジェイク・マーシャルの3人が争った。チアンカとマーシャルは合計10点以上を獲得したが、カノアは1点に終わった。敗者復活戦も敗退し17位となった。高得点が見込める良い波に的を絞るのがカノアにとっての攻めのサーフィンだった。東京オリンピック決勝ではイタロ・フェレイラに攻めのサーフィンに完敗し、金メダルを逃した。カノアは攻めのサーフィンをものにするため肉体改造に取り組んだ。
サーフィン好きの両親がカリフォルニアに移住し、カノアはそこで生まれた。3歳でサーフィンを始め、6歳になると地域のコンテストで優勝しワールドチャンピオンになると宣言した。16歳のときアジアの男性選手として初めて世界最高峰のチャンピオンシップ・ツアーに参戦し、2019年に初優勝を遂げた。次の第3戦はポルトガル。カノアは豪快なターンを決めるため試行錯誤を繰り返した。3月に大会が開幕し、カノアとヤゴ・ドラ、ジャクソン・ベイカーの3人が争った。攻めのサーフィンの手応えをつかめず、17位となった。
カノアはオーストラリアに向かい、コーチのミック・ケインにターンを見てもらった。ケインは力を抜いてボードに圧力をかける、かけないを調整することをアドバイスした。オーストラリアのベルズビーチで行われた第4戦から、カノアは新たなコーチ、ミッチ・ロスとタッグを組んだ。積極的に波に乗って得点を積み上げていく作戦で挑んだ。カノアとガブリエル・メディーナ、リアム・オブライアンの3人が争った。カノアは強敵メディーナを大差でくだし、初戦をトップで通過した。第4戦の結果は9位だった。ケリー・スレーターに言語の大切さを教えられたカノアは、英語、日本語、スペイン語、ポルトガル語が話せる。世界の海を転戦する上で大きなアドバンテージとなった。
6月、カノアはリオデジャネイロにいた。コーチのミッチは失敗を恐れず思い切りターンを繰り返させた。カノアのサーフィンには変化があらわれ、際どいターンの感覚を掴んでいた。南アフリカで行われた第9戦でカノアは順調に勝ち進み、3回戦はジョアオ・チアンカに圧勝した。準決勝はフィリペ・トレドに敗れ決勝進出を逃したものの3位に入賞し、大きな手応えを掴んだ。2024年のチャンピオンシップ・ツアー第2戦、カノアは攻めのサーフィンで準優勝を成し遂げた。パリ五輪のサーフィンはタヒチのチョープーが舞台となる。
エンディング映像。
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