オープニング映像。

先週木曜日に水揚げが始まったカキの名産地、岡山県備前市日生地区では名物の「日生カキ」を目当てに来る人たちで大賑わい。市場で買ったカキをその場で食べられるバーベキュー会場には1日80組ほどが訪れるという。しかし今シーズンはカキの獲れる量が激減し、身も小ぶりになっている。その原因を調べるために取材班は養殖カキ漁に同行させてもらった。日生町漁業協同組合・山脇栄さんは「これでカキがもう死んでる。これぐらいのときにもう死んでるから大きくなってない」と話した。岡山県の日生町漁協によると、カキ漁の解禁初日のむき身生産量は去年の5.2トンに比べて今年は2.5トンと半分以下。取材した岡山だけでなく、カキ名産地の広島や兵庫など瀬戸内海の各地で相次いでいる。国や自治体が生産者を守るため支援に乗り出すなど波紋が広がっている。山脇さんは「温暖化で温度も上がってくる。梅雨も雨が少ない。雨がなかったら海水温も上昇して、塩分濃度も高く、もう全て異常気象によって変わってくる」と話した。小埜氏や「里海づくり研究会議」の田中丈裕氏らは、今年は雨が少なく水温が高かったと指摘。雨が少なく塩分濃度が高い状態が続いたことからカキの死滅や生育の遅れに繋がったという。ハイヒール・リンゴは「揚げるまで（被害が）わからないんですね。もうちょっと手前でわかってなんとかならないもんなんですかね」とコメントした。

カキの一大産地の岡山県備前市・頭島から生中継で伝える。岡山県はカキの生産量全国3位で、この漁港でも先週木曜日から日生カキ（ひなせかき）の水揚げが始まったが、ことしは不漁だという。カキ漁師・山脇栄さんは「10分の1くらいになっている」とコメント。カキのむき作業の様子を紹介。カキのサイズは通常の半分ほどに小さくなっているという。カキの値段について山脇さんは「上げたいところだが、なかなかそういうわけにいかないんで、あまり値上げしないように努力しています」と話した。別所哲也は「原因に向かって対策が講じられたらいいが」と話すと、山脇さんは「一番の原因は天候の悪化、温暖化なのでどうしょうもない。小さいカキをいかい丁寧に扱って製品にするか」と話した。

午後0時半ごろ、東京・品川区の一軒家で火事があり、現在も消火活動が続いている。焼け跡から性別のわからない1人の遺体が見つかり、この家に住む90代の男性と連絡が取れていないことから警視庁が身元の確認を急いでいる。現場はJR山手線の大崎駅から約550mほどの住宅街。

日本銀行の植田総裁は政策金利の利上げについて、企業の賃上げスタンスも踏まえ、今月18日からの金融政策決定会合で「適切に判断したい」と述べた。また植田総裁は「引き上げるといっても緩和的な金融環境の中での調整であり、景気にブレーキをかけるものではない」と強調した。植田総裁の発言を受けて円相場は一時、1ドル155円30銭台まで円高に進んだ。現在の為替を紹介。

自民党と日本維新の会は衆議院の議員定数を小選挙区と比例代表あわせて1割減らす方向で合意した。維新の吉村洋文代表は「合意に至ったことは非常に大きいと思う。今後それぞれの党で最終的な手続きを経ていく」と述べた。自民党と日本維新の会は高市総理大臣と吉村代表が出席して総理官邸で衆議院の議員定数削減について協議し、選挙制度改革も含めて議論を進めた上で1年以内に結論を得られなければ小選挙区と比例代表をあわせて1割削減すると規定した法案を今国会に提出することで合意した。維新はこれまで結論を得られなければ比例代表のみ50議席減らすよう求めていたが、野党からの反発が相次ぎ方針転換した形。吉村代表は「小選挙区25議席、比例代表20議席をベースに条文を定める」との考えを示している。

人生100年時代。老後が長くなる中でついて回るのがお金の問題。世間を騒がせた老後2000万円という言葉に不安になった人も多いかもしれない。本当のところ老後を暮らすにはいくらが必要なのか。

街の人に「お金の不安はあるか」聞いてみた。85歳の一人暮らしの女性は「病気したら治療費がかかるため大変だと思う」、76歳の一人暮らしの男性は「たまには外食するけど吉野家」など街の高齢者からは物価高でギリギリの生活だという声が次々と聞かれた。そして皆、口をそろえるのが年金への不安。

東京・北区の都営住宅で一人暮らしをする89歳の男性も経済的にギリギリの生活を送っている。収入は国民年金の7万円のみ。妻が約10年前から入っている介護施設の費用約10万円を妻の年金なども合わせてなんとか支払っている。最低限の食費と家賃を払ったら手元にはほとんど残らない生活。男性は「頑張って節約して生きていくだけ」と話す。そんな男性を支えているのが同じ都営住宅に住む仲間たち。毎日、集会所に集まって世間話をする時間が何よりの楽しみになっている。

この日、大阪市立社会福祉センターに集まっていたのは仕事を求める高齢者たち。大阪市シルバー人材センターに登録するとビルの清掃や福祉施設での調理・洗濯など、高齢者向けの仕事を紹介してくれる。この日の説明会には16人が参加していた。年金5～6万円の80歳の女性は「私の年金が少ないので仕事をせざるを得ない」と話す。年間140回行われる説明会は毎回ほぼ満席に。登録者の平均年齢は70歳を超え、中には90歳で働く人もいるという。

人生100年時代。老後が長くなる中でついて回るのがお金の問題。世間を騒がせた老後2000万円問題（2019年 金融庁報告書）という言葉に不安になった人も多いかもしれない。本当のところ老後を暮らすにはいくらが必要なのか、ファイナンシャルプランナー・塚越菜々子がスタジオで解説。老後2000万円問題について塚越は「あれって誰かのお金。自分にとっていくら必要なのかを考えなければいけない。2000万円という数字にとらわれる必要はない」などとスタジオでコメント。まずはもらえる年金の試算をし、次に老後生活費を見積もること。毎年、誕生日の月に送られてくる「ねんきん定期便」には50歳を超えると将来もらえる年金の額が載っている。塚越監修の元、算定した55歳夫妻と高校1年生の平均的な生活費は10万円のローンや9万3000円の食費など、合計44万5000円。この夫妻が10年後、65歳になった時の必要な生活費を計算する。老後の資金をいつから準備するかは家族構成が確定したらなるべく早くとのこと（40代）。

人生100年時代。老後が長くなる中でついて回るのがお金の問題。年金は何歳から受給するのがお得なのか。65歳から受給開始と比較シミュレーションする。得か損かは何歳まで生きられるかによって変わる。60歳で受給を開始した場合、月々の受給額が24％減るため79歳まではお得。70歳で受給を開始した場合、月々の受給額が42％増えるため81歳からお得。75歳で受給を開始した場合、月々の受給額が84％増えるため86歳からお得という計算。ファイナンシャルプランナー・塚越菜々子によると投資でお金を増やすのは50代まで。

東京・渋谷マークシティの様子とともに西日本、関東、福島の気象情報を伝えた。

名古屋港の様子とともに西日本、関東、福島の気象情報を伝えた。

映画「ペリリュー －楽園のゲルニカ－」が12月5日が全国ロードショー。太平洋戦争末期、日本から離れたペリリュー島で起こった戦いをもとにした物語。声の出演は板垣李光人、中村倫也ほか。