インフルエンザの感染が拡大していて、警報レベルを39の都道府県で超えていて、患者数・入院患者数ともに増え続けている。昨シーズンより1月くらい感染の広がりが早いのが特徴。大きく影響していると考えられるのが変異株「サブクレードK」。高熱・全身症状が見られるA型が変異したもの。免疫が十分効かない可能性がある。南半球から広がり世界で流行中で、日本で9月以降9割以上がサブクレードKとなる。東京大学新世代感染症センター・河岡義裕機構長は「重症度は従来と大きく変わらないと考えられる。ただし、観戦者多く重症化する人も増える可能性があり注意が必要」と指摘している。重症化しやすいのは高齢者と子ども。子どものインフルエンザ脳症は10％が死亡し後遺症も残る。インフルエンザによる異常行動は未成年の男性、特に小学生に多くみられる。発熱後、2日間はひとりにしないなどの対策をと呼びかけている。専門家はワクチン接種をすすめている。国立健康危機管理研究機構はインフルエンザワクチンについて、重症化予防の効果は期待できるとしている。インフルエンザ検査は発症していても陰性と出ることもあり、日本感染症学会・佐藤晶論さんは「陰性でも症状があり家族などもインフルエンザなら無理をしないでください」と呼びかけている。

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