2025年6月1日放送 0:40 - 1:25 NHK総合

ゲームゲノム
拡大版 天地創造〜ファイナルファンタジーXIV〜

出演者
三浦大知 野田クリスタル(マヂカルラブリー) 
(オープニング)
オープニング

今回特集するのは「ファイナルファンタジーXIV」。累計アカウント数が3000万超の世界最大級のオンラインRPG。ただ、発売当初は完成度の低さから酷評を受けた苦い過去があるという。

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ファイナルファンタジーXIV吉田直樹
(ゲームゲノム拡大版)
世界最大級MMORPGの神髄に迫る

野田クリスタルは芸名が「ファイナルファンタジー」に由来していることを明かした。さらに「ファイナルファンタジーXIV」に関しては他のRPGならクリアしているぐらい時間を割いているが、達成度は5%にも満たないという。ゲームデザイナーの吉田直樹氏は「ゲームというよりは世界」と話す。

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ファイナルファンタジーXIV
KEYWORD1 混沌こそが世界の”真実”

「ファイナルファンタジーXIV」のストーリー、世界観を概説。作品の舞台であるエオルゼアは軍事国家のガレマールから侵略を受け、秘密結社はそれを阻止すべく奔走する。エオルゼアには3つの都市国家があり、内政問題を抱える。殊に多様な種族が共存していることで、争乱が起きていた。

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ファイナルファンタジーXIV
種族間の対立が描く世界のリアリティー/「蛮神」に込めた融和へのメッセージ...他

「ファイナルファンタジー」シリーズでは召喚獣が存在し、多くの作品でプレイヤーは仲間として召喚してきた。だが、「ファイナルファンタジーXIV」では蛮神として登場する。1度倒しても、力を結集さえすれば再召喚が可能。吉田氏によると、蛮神を呼ばなくてもいい世界の実現、融和が求められるという。

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ファイナルファンタジーXIV
KEYWORD2 役割がもたらす唯一無二の自分

「ファイナルファンタジーXIV」にはジョブと呼ばれるシステムがあり、22種類にのぼる。ジョブは盾、支援、攻撃の3タイプに分類され、互いの強みを掛け合わせれば蛮神も撃破できる。

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ファイナルファンタジーXIV
自らを主人公だと感じる 役割分担の妙/暮らしと交流が豊かな世界の鍵

野田クリスタルはファイナルファンタジーXIVにおけるジョブというシステムについて、「競争じゃないからいいと思う」、「芸人の世界にはヒーラーはない。誰が一番ダメージを食らわせたの世界」などと語った。吉田氏はバトル一辺倒にはしたくないと、装備品などを作るクラフター、アイテムを収集するギャザラーなども生み、流通と経済が息づいている。

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ファイナルファンタジーXIV
KEYWORD3 破局と新生

「ファイナルファンタジーXIV」の発売前、予告映像では闇の勢力に立ち向かうといった冒険活劇が描かれていた。だが、いざプレイしてみると、世界は広大無辺ながら風景は変わり映えせず、バトルシステムも単調。吉田氏は世界を一度破滅させるという決断を下し、新たな世界観を創造した。

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ファイナルファンタジーXIV
ゲーム史に残る”破局と新生”その裏側とは

吉田氏は発売当初を振り返り、ドアを開くのに30秒を要したり、タコ殴りで完結してしまうバトルなど非難されても仕方がない品質だったといい、現行版をアップデートさせつつ、新生版を開発して途中で差し替えることにした。

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ファイナルファンタジーXIV
世界を変える もう1つの天地創造

「ファイナルファンタジーXIV」を14年以上プレイしているみいなさんがゲーム内で取材に応じた。最初期は遊びの選択肢が少ないなか、プレイヤーたちがレース大会といったイベントを発案。アイデアをもとに実践するとやりがいがあり、現行版のアップデートのおかげでやりやすくもなっていった。

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ファイナルファンタジーXIV
逆転の発想 衝撃的な世界の終わらせ方

「ファイナルファンタジーXIV」では落下するメテオから蛮神のバハムートが現出し、旧版の物語は終わりを告げる。2013年8月、新版が発売された。旧版をプレイしていたみいなさんは開発陣とともに新スタートを切ったと思ったといい、記念イベントの模様は今、見返しても涙が出そうだという。

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ファイナルファンタジーXIV
KEYWORD4 対話が作る新たな地平

定期的に行われるライブ配信では吉田氏らがアップデートなどの開発状況をプレイヤーに伝える。また、寄せられる質問、要望にも耳を傾け、天気予報士も生まれた。

プレイヤーの声に開発者が気づかされること

吉田氏曰く、「ファイナルファンタジーXIV」をプレイするためにお金を払ってもらっている以上、プレイヤーの要望に耳を傾けるのは当然だという。一方、開発者の考えを知って貰うことも重視している。

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ファイナルファンタジーXIV
KEYWORD5 天地を繋いだ見えない雫

2020年、「ファイナルファンタジーXIV」に黒衣の集団が現れ、快晴にも関わらず傘を差していた。プレイヤーの1人、マシュー・チーザスさんはゲーム内で知り合った友人を新型コロナで喪い、葬儀をゲーム内で開きたいという呼びかけをしたところ、多くが賛同したという。葬儀当日、世界各地から100人以上が参列し、仲間の一部は葬列を阻もうとするモンスターたちを退けた。

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カリフォルニア州(アメリカ)ファイナルファンタジーXIV
想像を超える力の源はプレイヤーの”心”/世界に豊かさをもたらす”天地創造”とは...他

「ファイナルファンタジーXIV」ではプレイヤーたちが葬儀をしたり、祭事も行っている。コロナ禍では家族が集まる空間にもなったといい、吉田氏は「作っていて幸せもの」だと思わされたという。さらに吉田氏はアイデアを実現する開発チーム、ゲームを盛り上げてくれる世界中のプレイヤーたちに感謝した。

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ファイナルファンタジーXIV
(エンディング)
エンディング

エンディング映像。

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