- 出演者
- 東野幸治 アンミカ
オープニング映像。
弦楽器商の中澤さんは芸能人格付けチェックのヴァイオリンは弊社が提供していると話した。
2週間後にアルメニアで開催されるコンクールに挑むヴァイオリニスト・荒井里桜さんは切り札としてストラディバリウスを望んでいた。中澤さんが営む弦楽器店にはストラディバリウスと弾きたいと尋ねてくる若手演奏家が後を絶たない。しかしお値段は20億円。荒井さんは交渉の結果、月額数十万円に上る保険料を自ら負担することを条件に短期間の貸与が許された。
実業家・前澤友作さんは中澤さんからストラディバリウス「ハンマ」を購入。力強く深い低音が特徴だが演奏するのが難しいじゃじゃ馬としても知られる。前澤さんがハンマを貸し出したのは13歳のヴァイオリニスト・HIMARIさん。来年春には世界最高峰のオーケストラ、ベルリン・フィルとの史上最年少での共演も決まっている。
海外ではヴァイオリニストにパトロンがついていることや楽器の貸与が当たり前だという。ストラディバリウスは遠くに届くためそばではあまり聴こえにくいという特徴がある。その後、荒井里桜さんはハチャトゥリアンコンクールに挑み3位に入賞した。
イタリア・クレモナは200軒近くのヴァイオリン工房がある。300年前、この街でストラディバリウスを生み出したのがアントニオ・ストラディバリ。ヴァイオリニストのサルヴァトーレ・アッカルドさんは「ヴァイオリンは演奏されてこそ輝く」と話す。クレモナ元市長のパオロ・ボディーニさんは手袋をつけてメシアに触れたことがあるという。2016年、メシア誕生300年をクレモナで祝うために里帰りさせることに力を注いだ。イギリスの博物館と6年越しで交渉し3か月の里帰りに成功した。
弦楽器商の中澤創太さんの父でヴァイオリン修復家の中澤宗幸さんはこれまで修復したストラディバリウスは80丁以上。修復家の道に進んだきっかけは50年以上前にイギリスの博物館でガラス越しに見たメシアだった。修復したストラディバリウスはヴァイオリニストの妻・きみ子さんが試奏する。
中澤創太さんはヴァイオリン修復家の父から製作の基礎を教わったが、鑑定や取り扱う方に進んだと話した。ヴァイオリンは裏側を見ると製作家・年代・国の区別が大体つくという。
ディレクターは中澤さん親子と共にアシュモレアン博物館を訪れた。ディレクターはメシアに触れたいと主任学芸員に頼んだが、過去に英国王室のプリンセスから音色を聴きたいと申し出があった時も丁重にお断りしたと話した。
中澤創太さんは54年ぶりにメシアと再会した父は夜眠れないほどエキサイトしていたと話した。
エンディング映像。
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- クレモナ(イタリア)ストラディバリウス
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