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オープニング映像。
去年1月、長友は1年半後のW杯にむけて所属するFC東京のキャンプで、身体作りを始めていた。このキャンプで全体練習とは別にこれまでやっていなかったメニューに取り組んだ。砂浜を走ることでケガのリスクを減らしつつ、下半身により多くの負荷をかける。ワールドカップに集うのは長友が化け物と呼ぶ、規格外のスーパースター。その大舞台に4大会連続で出場してきた。屈強な相手にも当たり負けしない体幹の強さで攻撃を封じ、何度も激しい上下動を繰り返す無尽蔵のスタミナ、ワールドカップを通じて日本代表の不動のサイドバックへと駆け上がった。
W杯の5回目の出場は日本選手ではまだ誰も成し遂げていない。しかし、現実は厳しく、日本代表には選ばれつつも、試合では一度もピッチに立つことはなかった。代表の多くはヨーロッパで活躍する20代の選手たち。30代後半の長友を盛り上げ役と揶揄する声も。だからこそこの1年は全盛期のフィジカルを取り戻し代表の座を奪い返すと意気込んだ。自分の価値を知らしめる勝負のシーズンがスタート。開幕戦で見せつけ、長友はチーム一のスプリント回数を記録した。今の長友に世界強豪と対峙できる力があるのか?日本代表の森保監督が視察に訪れていた。砂浜で培った下半身で当たり負けしない。一瞬の隙を見逃さず相手をブロックする。夏場に入り、長友の状態はさらに上がり、ワールドカップに向けて重要なアメリカ遠征の日本代表の発表を間近に控えた試合で全盛期のような感覚でやれていると、30℃近い気温の中終盤になってもプレーの質も運動量も落ちなかった。
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翌日向かったのは東京郊外の帝京大学スポーツ医科学センター。長友は四年前からこの場所に通っているという。目的は身体の徹底的なケア。連戦の中で好調を維持する一方で、身体には少なからずダメージが残っていた。高濃度の酸素を身体に行き渡らせて蓄積した疲労やケガからの回復を早めるのが狙い。長友がこの場所に通っていることは関係者以外ほとんど知らないという。ここで過ごす時間は英気を養う時間でもある。手に持っていたのは人気漫画で自分の人生を重ねるという。充電が完了した長友。この直後、長友はアメリカ遠征の日本代表に選ばれた。
ワールドカップの開催地のアメリカでおこなわれた強化試合。初戦のメキシコ戦は出番がなかった。それでも準備は決して怠らず、遠征の最後で待ち望んだチャンスがやってきた。2試合目のアメリカ戦で、森保監督は長友を先発に起用した。アメリカは世界ランキングは15位と日本は17位。ヨーロッパでプレーする選手を要し、世界のトップ10に迫る実力国。長友にとって現在地を知る試金石。長友は3人が並ぶ左サイドでの起用。これまでは大バックでの起用が多かったためになれない位置。守備力が試される。相手の動きを読み、侵入を許さず試合を落ち着かせていく。しかし前半30分のこと、アメリカに先制ゴールを許した。長友の目の前に入ってきたクロスは相手に行くべきかシュートコースにするかと判断と反応が遅れシュートを防げなかったという。前半で退いた長友だったが、この1点が決勝点になった。
その8時間後、長友は夜明け前に帰国の途についた。試合に敗れ、悔しいと語った長友は自分の甘さを痛感したがいい刺激にもなったと答えた。逆境にたたされたが、長友ほど逆境を飛躍に変えてきた男はいない。サッカーの強豪の大学でに2年生までベンチにすら入れずにスタンドで太鼓も叩くこともあった。プロにはなれたが才能に恵まれていたわけではない。自分の長所を見極め、人一倍の練習量とスタミナを強化した。20代半ばでイタリアのインテルに移籍しレギュラーにまで上り詰めた。そのビッグクラブでは監督の交代や戦力補強のポジションをたびたび奪われた。それでも腐らずに己を高め続け最後にはレギュラーを取り返した。逆境になればなるほど努力を重ね、今回も最後のW杯かもしれないと思う気持ちが突き動かしているという。
帰国した翌日、長友は39歳の誕生日を迎えた。心の底から沸き立つリベンジしたいという気持ち。17時間に及んだ移動のあとでも体を休めるという選択肢はなかった。妻で俳優の平愛梨さんは夫の挑戦を近くで支え続けていた。長友は自由な時間でさえストイックに過ごす根っからのサッカー小僧だという。アメリカ戦で反応できなかったあと一歩をどう反応するか、長友は動き出していた。トレーナーの松栄勲さんはこれまで世界を舞台で戦うアスリートの体作りを手掛けてきた。長友とは10年来の付き合い。取り組んでいたのは身体の全てのパーツが瞬時に連動できる状態にする独自のプログラム。頭から手足の先まで様々な筋肉や関節のバランスを整える。整えた上半身と下半身をつなぐ臀部の強化は最も大事な工程だという。こうして生まれた強さと柔軟性を簡素ネタ臀部が一発目の瞬発力を生む。長友は試合の合間にこのトレーニングの負荷を与えて重ねていった。
12月のシーズン最終戦に臨んだ長友。アメリカ戦の屈辱を経て成長した長友は驚きの姿を見せる。素早いよせで相手ん攻撃をことごとく封じ、チャンスと見れば一気に加速し、この試合のトップスピードは時速33.9キロを記憶。開幕戦より1.5キロ早いシーズンに自己最速記録に。年間32試合目で叩き出した驚異的な数値に。 シーズンオフの休養はわずか2週間。長友はふるさとの愛媛で、5回目のW杯にむけて早くも始動した。束の間眠っていた体中の細胞を起こした。
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- 西条(愛媛)
兵庫県・明石市にやってきたが長友はこの時期に香川真司と一緒に過ごすのが通例だという。同じ試合で日本代表でデビューして以来、その重圧を背負い苦楽をともにしてきた。香川もワールドカップに2回出場した経験があり、5回出場を目指す長友の道のりがいかに険しい道のりかを理解している。砂浜トレーニングを立て続けに10セット行う。30代後半になっても成長し続けたいと高め合いたいと思う仲間と身体を追い込む。長友はW杯出場に向け伝説を残していきたいと答えた。
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