2023年9月23日放送 9:30 - 10:00 NHK総合

ドキュメント72時間
北海道・礼文島 最果てのユースホステルで

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(オープニング)
オープニング

今回の舞台は北海道礼文島にあるちょっと変わったユースホステル。歌ったり踊ったり屋根に登ったり、とにかく賑やかなこの場所に、連日大勢の人が泊まりに来る。何がここまで人を惹きつけるのか。最果ての小さな宿に3日間カメラを据えた。

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北海道桃岩荘ユースホステル礼文島
北海道・礼文島 最果てのユースホステルで
7月30日(日)

2300人ほどが暮らす北海道礼文島に「桃岩荘ユースホステル」はある。撮影開始。ちょうど受け付けにお客さんがいた。千葉から来たという男性、ここに来るのは初めてだという。個室はなく相部屋で、2段ベッドがたくさん並んでいる。他の男性客に話しかけた。静岡から、20年ほどここに通っているというという常連さんだった。両親がここで知り合って結婚し、男性は「礼文」と名付けられたという。ここで突然作戦司令が出て、宿のスタッフとお客さんが入り口に集まり、やってきたお客さんを楽器で盛大に出迎えた。このド派手なお出迎えがこの宿の名物。昔からユースホステルにはお客が来るとみんなで迎える文化があり、それが進化していったもの。ここができたのは56年前。漁師の休憩所だった建物を改装した。派手なお出迎えに戸惑う女性2人組のお客さんに話しかけた。2人とも来るのは初めて。HPなどでこういう雰囲気であることは知っていたが、びっくりした。今回は羞恥心を捨てて参加していきたいのこと。この宿は食事の提供はなく、ご飯は各自で食べる。夕方6時半ごろ、食堂ではインスタント食品などを食べているお客さんたちが見られた。洗濯も併設されたコインランドリーで自分で行う。埼玉から1人で来たという女性がいた。9月からヨーロッパに永住予定で、最後の思い出として北海道を周遊しているという。夜7時、「ミーティング」という恒例行事が始まった。かつて全国のユースホステルで行われていた行事で、お客が親睦を深めるために地域のことを学んだり、歌を歌ったりする。1970年代には580軒以上あったユースホステルだが、時代と共に減り続け、今は最盛期の2割ほどとなっている。2時間のミーティングが終わった後、1人の女性に声をかけた。ここに来たのは20歳のときの一人旅以来、34年ぶり。子育てが終わり余裕ができたとき、ふとこの宿のことを思い出したという。午後10時、消灯時間を迎えた。

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北海道桃岩荘ユースホステル礼文島
7月31日(月)

撮影2日目。早朝5時、食堂を覗くと、朝からトレッキングに行くお客さんたちが食事をとっていた。トレッキングは約25kmを歩く。8時前、お客さんも参加するお掃除大会がスタートした。ユースホステルでは宿のスタッフを「ヘルパー」と呼ぶ。8時過ぎ、海を見ながら話し込む2人組がいた。昨夜の34年ぶりに来たという女性と、ヘルパーの男性だった。男性は女性の息子さんとほぼ同い年だという。男性は大学を休学しており、来年は大学に戻らないといけないという。女性の息子さんも休学したことがあるという共通点があった。「バーニングさん」と呼ばれる年配のヘルパーがいた。バーニングさんが18歳の時の浪人生活中に行き詰まり1人旅に出た際、最初に泊まったのがこの宿だった。今から54年前の話。この宿の人たちを見て、「もっと気楽に生きていいんだ」と思えたという。ここのヘルパーはみんなもともとはお客さんだった。夕方、トレッキングに参加した人たちが帰着し、盛大に出迎えられた。初めて来て戸惑っていたきのうの女性2人組も慣れてきた模様。この日も新たに14人の宿泊客が到着、京都から来た27歳の画家などがいた。

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8月1日(火)

撮影3日目。この日のトレッキングに同行した。8人が参加した。20代の若者に混じって、久しぶりに来たという50代の男性がいた。自分を見つめ直したい、変わっていないということを確認したい、などの思いがあるという。一方、宿には新たなお客さんが到着した。兵庫県から来たという4人家族だった。ご夫婦はここで知り合ったという。夕方、トレッキングチームはゴールまで残り6kmの地点にいた。天候の悪化で予定より大幅に遅れていた。みんなで歌を歌いながら歩いた。50代の男性は、楽しめる力がなくなっている気がしたがみんなといると若くなれた、などと話した。

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8月2日(水)

撮影4日目。最後に出会ったのは沖縄・波照間島から来た男性。最南端で医者をしているが迷うことばかりで、最北端の先生に会いたくて来たという。

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(エンディング)
次回予告

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