今回の舞台は新宿・歌舞伎町にある24時間営業の美容室。眠らない街の素顔を72時間見つめてみた。

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歌舞伎町（東京）

新宿・歌舞伎町の雑居ビルの中にその美容室はある。シックな店内に10ほどの座席。カラーリングをしている女性に話しかけた。秋なのでピンク紫から赤紫に変更してもらっている。スタッフの中には友人もいるため、相談しやすいとのこと。仕上がりには満足そうだった。続いて、メイクを自分でしている男性がいた。ホストの出勤前によくこの場所を借りてメイクをしているのだという。座席と道具の貸し出しも有料で行われているとのこと。男性はその後、女性と同伴出勤した。夜10時前、美容室のスタッフが出勤した。3交代制とのこと。2人組のお客さんが訪れた。2人はシェアハウス仲間。何でも話せる間柄。歌舞伎町のバーで働いていた時に出会い、ここには2年目から通っているという。深夜1時過ぎ、仕事終わりのホストの男性が飛び込みでやってきた。髪の色を変えることから日々の心の疲れを癒やしている。男性にとってここはいつでも駆け込める診療所のような場所だという。続いて、20年近くホストクラブの裏方として働いてきたという男性がいた。地元でモテていたというだけでは、ホストとしてはうまく行かないことも多いということを教えてくれた。午前2時過ぎ、若い男性客がやってきた。大学進学をやめ、3年前からホストとして働いている。自分の価値を高めることが好きだという男性は、お店のNo.1を目指していて、韓国で鼻の整形も計画している。

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歌舞伎町（東京）

撮影2日目。朝6時、金髪にスーツ姿のお客さんが来店した。朝ホスト（日中働くホスト）だという男性。ホストは先月始めたばかりで、大学を留年するのでそのための資金作りだという。続いて、AV男優をしているという男性が訪れた。撮影前はここで髪を整えるのだという。美容師との会話が楽しみで10代の頃から通う女性がいた。女性はかつて地下アイドルをやっていたということで、その頃はツインテールなどをやってもらっていたという。これからホストクラブへ行くという女性がいた。職業は秘密だという。夕方4時過ぎ、ギターを持ったワイルドな男性がいた。男性はフィットネストレーナーで、明日、「ベストボディ・ジャパン」という大会に出場するために髪を整えにきたという。男性がこの世界に入ったのは最近のことで、かつてはソニーで音楽ディレクターをしており、「パラッパラッパー」などのゲームに携わっていたという。深夜0時過ぎ、髪を切られながらメイクする人がいた。バーを経営していて、これから仕事に向かうという。10年前はホストをしており、サラリーマンだったこともあるという。男性のバーについていかせてもらった。ホストの男性とその連れの女性たちなどが楽しんでいた。

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ソニー・コンピュータエンタテインメントパラッパラッパーベストボディ・ジャパン歌舞伎町（東京）

撮影3日目。お昼すぎ、髪型がホストっぽくないお客さんがいた。インターネットの広告代理店で働いているという男性は、かつては歌舞伎町でホストをしていて、この店にはその頃から15年ほど通っているという。夜11時過ぎ、ラフな格好の女性がやってきた。プリン（ヘアカラーと地毛で色の差がある状態）が気になり、寝起きで来たという。現在はパーソナルトレーナーをしているが、キャバクラで働いていたこともあるという。深夜3時過ぎ、ホストを始めてもうすぐ1年という男性がいた。かつては職人（鉄筋屋さん）をしており、国家資格も持っている。跡継ぎだったが、父親と喧嘩してホストに転職した。

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歌舞伎町（東京）

撮影4日目は日曜日。毎年恒例の歌舞伎町のお祭りが行われていた。この街で商売をする人たちが神輿をかつぐ。美容室では、ホストクラブ3店舗の社長を務める31歳の男性が、セルフでヘアセットをしていた。ホストにとって大事なことを聞いてみると、「ホストは顔じゃないですね。まっすぐさと謙虚さじゃないですかね。あとは負けず嫌いですね」と答えた。

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歌舞伎町（東京）

ドキュメント72時間の次回予告。

「ドキュメント72時間」の番組HPで、年末スペシャルでもう1度見たい回の投票を募集していると告知した。

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