- 出演者
- -
今回は「わたらせ渓谷鐵道」、旅人は金子貴俊。気になった駅で途中下車。
- キーワード
- わたらせ渓谷鐵道
わたらせ渓谷鐵道は第3セクター鉄道。群馬県の桐生駅を出発し渡良瀬川沿いに北上。栃木県の間藤駅まで44.1kmの旅。金子は桐生駅から電車に乗り出発。大間々駅で途中下車した。この駅には明治44年、足尾鉄道が開業した当時の石積がある。プラットホームは国の登録有形文化財になっている。わたらせ渓谷鐵道は鉄印帳を買えば手書きの鉄印を書いてもらうことができる。
金子貴俊は歩いて高津戸峡にやって来た。1時間以上歩き、宝徳寺に到着。宝徳寺では床もみじをみることができ、参拝客が多くやってくるという。床には漆が塗られていて鏡の様に風景が映り込む。住職の金子英宗さんは京都で修行し27歳で宝徳寺の住職を任された。庭は、英宗さんがユンボとダンプを購入しスコップとツルハシで庭を整備した。その時に植えたもみじが成長し、床に紅葉が映り込むようになった。
わたらせ渓谷鐵道には様々な楽しみ方がある。トロッコ列車もあり長いトンネルに入ると天井にイルミネーションが現れる。
金子貴俊は上神梅駅で途中下車。この駅の駅舎は木造。大正元年の建造で国の登録有形文化財になっている。今は無人駅だが昭和の時代、たくさんの人が上神梅駅に降り立った。昭和初期、西條八十が上神梅駅から6キロ、馬に乗ってたどり着いたところにあったものは何?という問題。正解は梨木温泉 梨木館。梨木館は小初期、3階建ての建物が7つもあった。しかし昭和20年と40年の火事で旅館を失ってしまった。金子貴俊は名物のキジのお肉を味わい温泉を堪能した。
水沼駅には駅の中に日帰り温泉がある。平成元年、群馬県が作った施設。源泉が炭酸水素ナトリウムで美人の湯。
金子貴俊は花輪駅で途中下車。もものはベーカリーに立ち寄り、人気の「おいもとチーズ」のベーグルを味わった。佐々木さん夫婦は2018年、埼玉県から移住。麦づくりをしベーカーリーをオープンさせた。パンは独学だという。
神戸駅にある列車のレストラン清流を紹介した。特急 けごんの客車がレストランになっている。オススメの「やまと豚弁当」を紹介した。
金子は神戸駅で途中下車。歩いているとサーカス学校を発見させてもらった。生徒は5人。このサーカス学校は22年前から始まり、卒業生は約50人。鳥居大幹さんは愛知県出身の20歳、7歳の時にジャグリングを始め、18歳の時にアジア大会に優勝、2022年にこの学校に入学した。生徒は空き家を借りて自炊している。講師の油布直輝さんは元飛行機の整備士。シルク・ド・ソレイユを見て興味をもったという。
金子は終点の間藤駅に到着。在来作物などを育てている野原夫婦と出会い、大豆のおにぎりを頂いた。在来作物は種が途絶え絶滅したものがいくつもある。金子は在来作物を育てる手伝いをしている畑を訪れた。81歳の久保田さんは会社を定年退職し農業を始めた。育てている唐風呂大根は絶滅寸前だった。久保田さんは大病で種をまけなかった、一握りの種を冷蔵庫に残してあると言われ、野原夫婦はその種を畑にまくことにした。この種がなかったら唐風呂大根は絶滅していた可能性があった。他にも在来作物の舟石芋も育てている。金子は舟石芋の煮っころがしを作ってもらい味わった。今回の旅を振り返り金子は「必然的に奇跡っていうのが実を結んだんじゃないかな」などと話した。