- 出演者
- 利根川真也
オープニング。
石破総理大臣は今月3日に総理大臣公邸で行った自民党の当選1回の衆議院議員15人との会食に先立って、出席議員の事務所に1人10万円分の商品券を配っていたことが明らかになっている。これについて石破総理大臣はけさ、法的に問題はないという認識を改めて示した。これについて政治資金の問題に詳しい日本大学の岩井奉信名誉教授は「社会通念上、お土産といえるのか疑問で、金額などを踏まえても政治資金規正法上の処理をすべきだと思う。今回の行為が許されるならば、政治献金の抜け穴になる懸念がある」と話している。また午前の参議院議院運営委員会の理事会には政府側から青木官房副長官が出席。野党側が説明を求めたが、青木副長官は「政府の立場で来ており回答は差し控える」と述べ、野党側が不十分だとして反発する場面があった。
今月6日、東京都内を走行していた東北新幹線の「はやぶさ」と「こまち」の連結部分が外れ、問題の発生を受けてJR東日本は連結での運転をすべて取りやめてきた。詳しい原因が依然として分かっていない中、JR東日本は応急的な対策を講じてけさから連結運転を再開した。JR東日本はあすから通常どおりの運行に戻すとしていて、午前11時現在、連結運転によるトラブルは起きていないという。
ロシアによるウクライナ軍事侵攻問題。ウクライナ側が受け入れる用意があると表明したアメリカが提案する30日間の停戦についてロシア側の出方が焦点となる中、ロシアのプーチン大統領は記者会見で「ウクライナ問題の解決に大きな関心を寄せてくれているアメリカのトランプ大統領に感謝したい」と述べた一方、30日間の停戦については「敵対行為を止めるという提案には同意するが、停戦は恒久的な平和につながらなくてはならない。危機の根本的な原因を取り除くものでなくてはならない」と述べ、十分ではないとの考えを示した。この発言についてホワイトハウスで記者団の取材に応じたアメリカのトランプ大統領は「彼は非常に期待のもてる発言をしたが十分なものではなかった。ウクライナは完全な停戦に同意した。ロシアにも同じ対応を望んでいる」と述べ、ロシア側に停戦案を受け入れるよう改めて求めた。またトランプ大統領は側近のウィトコフ中東担当特使がモスクワにいるとしたうえで、協議が前進することに期待を示した。一方、ウクライナのゼレンスキー大統領はSNSでコメントを発表し「プーチンは提案を拒否する準備をしている」と指摘した。さらに「プーチンは直接ノーとは言わないが、事態を長引かせて合理的な解決をできないようにすることはよく使う手段だ」などとしている。
G7の外相会合に出席するためカナダを訪問している岩屋外務大臣はアメリカのルビオ国務長官と会談した。この中で両外相は先の日米首脳会談を踏まえ、日米同盟の抑止力対処力をさらに強化していくことを確認した。一方、岩屋大臣は鉄鋼製品とアルミニウムへの関税措置から日本を除外するよう申し入れたのにもかかわらず日本が対象となったことに遺憾の意を伝えたうえで、日本を対象から除外するよう改めて申し入れた。
山林火災で住宅の被害が相次いだ岩手県大船渡市で被災した人が公的な支援を受けるために必要な「り災証明書」の交付がきょうから始まった。山林火災では200棟以上の建物が被害を受け、このうち住宅76棟が全壊した。り災証明書は通常、申請のうえで現地調査を経て交付されるが、市は被害を受けた建物の調査はすでに終えているという。申請は大船渡市役所と綾里地域振興出張所で受け付けている。
放送事業の発展や放送文化の向上に功績のあった放送文化賞に狂言師の野村万作さんなど10人が選ばれ、東京・渋谷区のNHKホールできょう贈呈式が行われた。野村万作さんのほかの受賞者は、脚本家の井上由美子さん、歌舞伎俳優の片岡仁左衛門さん、シンガーソングライターの中島みゆきさん、歌人・細胞生物学者・京都大学名誉教授の永田和宏さん、東京大学名誉教授の畑村洋太郎さん、公益財団法人放送文化基金理事長で東京大学名誉教授の濱田純一さん、元大阪大学教授の福島邦彦さん、ノンフィクション作家の保阪正康さん、西洋美術振興財団理事長の馬渕明子さん。