- 出演者
- 寺門亜衣子 今田耕司 仲里依紗
仲里依紗のルーツに迫った。仲里依紗は長崎・東彼杵町出身。父・仲雄史さんと母・仲加奈江さんは洋服店を営んでいる。結婚してから36年。2人の長女として生まれたのが仲里依紗。
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- 東彼杵町(長崎)
仲里依紗のルーツに迫った。父・仲雄史さんの父は、スウェーデン人のアクセル・フィリップソンさん。仲里依紗が生まれて3年後に亡くなった。アクセルさんの死後、スウェーデン語で書かれた謎の文書が見つかった。仲雄史さんはスウェーデン語が分からないため、長年そのまま保管してきたという。大阪大学スウェーデン語専攻の古谷大輔さんに翻訳してもらったところ、一部が日本の戸籍にあたる教区簿であることが分かった。その文書から高祖父・グスタフさんの生まれがスウェーデン・ユングであることも判明した。
仲里依紗のルーツに迫った。教区簿にあった高祖父・グスタフさんが生まれた場所にたどり着くと、そこは大きな農場だった。グスタフさんは非摘出子として母に育てられたことも分かった。11歳の頃から農夫として働き、農場を転々としていたという。1875年、21歳になったグスタフさんはスウェーデン・イエーテボリに移り住む。都会に出て一旗揚げようとしたのだ。1883年、次男・エノックさんが誕生。仲里依紗の曽祖父にあたる人物。グスタフさんは30歳で亡くなっている。エノックさんの孫が見つかった。78歳の今もイエーテボリ大学医学部で腎臓移植の研究をしている。そのマルガレータ・フィリップソンさんによれば、エノックさんは水道工事の会社を創業し、精力的に働いていたという。100年前、成功を収めたエノックさんが建てた家が今も残っている。1912年、エノックさんに長男が生まれる。それが仲里依紗の祖父・アクセルさん。
仲里依紗のルーツに迫った。祖父・アクセルさんは、1952年、39歳にして船乗りに。船のボイラーなどを整備する機関紙として働き、世界中を巡った。船乗りになって4年後、貨物船アトランド号に乗り込む。大海原を渡るアトランド号。しかし、突然船が故障してしまう。近くの港を目指し、やっとの思いでたどり着いたのが佐世保重工業のドックだった。修理には3か月もかかることに。やることもなく、ドックの周りを歩いていると金網の向こうにいた一人の女性に目を奪われる。背が高くすらっとした女性にアクセルさんは思わず声を掛ける。女性の名前は仲女禮さん。後に仲里依紗の祖母となる人。
仲里依紗の祖母・仲女禮さんの写真について寺門亜衣子は「脚長い!」とコメントした。
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- 仲女禮
仲里依紗のルーツに迫った。長崎・佐世保市でスウェーデンから来た船乗りと出会った仲女禮さん。女禮さんの本籍地は鹿児島・知覧町南別府にあった。現地を訪れると、「仲覚兵衛」と書かれた石碑が建てられていた。仲覚兵衛さんは薩摩藩が明治維新の立役者となった財源を確保した功労者の一人として知られている。
仲里依紗のルーツに迫った。初代の仲覚兵衛さんから6代後。昭和6年、仲恭治さんと仲房さんの間に女の子が誕生する。それが後に仲里依紗の祖母となる仲女禮さん。 恭治さんは海軍の軍人で一家は佐世保市で暮らしていた。昭和18年、恭治さんが戦地へ。恭治さんはタラワ島の戦いで戦死している。最愛の父を失った女禮さん。女学校を卒業後、すぐに家族のために働き始める。仕事は何とアメリカ軍の将校の家のメイド。女禮さんの長女・竹村マリーさんは「(自分の)父をアメリカとの戦争で亡くしているため、気持ち的には悩むところもあったんだろうと思いますが、それよりは家族を守りたいという気持ちが強かったのでは」などと話した。懸命に働きながら女禮さんは英語を習得。すると、働きぶりが評価され、アメリカ軍の基地で職を得ることに。その基地の隣にあったのが、船の修理を行う佐世保重工業のドックだった。そして、女禮さんとアクセルさんが出会う。2人の年の差は18歳。竹村マリーさんは「母は父のことを亡くなった祖父(恭治さん)のように思ってたんじゃないかな、私が勝手に思ってるんですけど」などと話した。アクセルさんは船が横浜や神戸に入港するたびに列車を乗り継いで女禮さんに会いに来ていたという。出会ってから4年、2人は結婚を考えるが、女禮さんの母・房さんは大反対。理由は、スウェーデンに行ってしまったら娘に二度と会えないから。すると、アクセルさんは日本で暮らすことを決断したという。
仲里依紗は「おじいちゃん(アクセルさん)がカッコよかった」などとコメントした。
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- アクセル・フィリップソン仲覚兵衛
仲里依紗のルーツに迫った。昭和39年、アクセルさんと女禮さんの間に長男・雄史さんが誕生。後の仲里依紗の父。しかし、子どもが生まれても家族が一緒に過ごすことはなかなか叶わなかった。アクセルさんは船乗り。ひとたび海に出ると、2年、家に帰れないこともあった。アクセルさんが遺した文書には、当時のアクセルさんがこの生活を変えようともがいていたことが綴られている。実は、雄史さんの国籍はスウェーデン。周りの子どもたちとは違い目立つことから、からかわれることもあったという。
仲里依紗のルーツに迫った。父・雄史さんは鹿町工業高校に進学。ある朝、学校に行く電車の中で気になる人を見つける。後に仲里依紗の母となる加奈江さんだった。加奈江さんは一途な雄史さんに惹かれ、2人は交際を始めた。そして、平成元年、2人は結婚した。
仲里依紗は「自分のことになったらこんなに涙が出るんですね」などとコメントした。
仲里依紗のルーツに迫った。仲里依紗は、両親、そして2人の妹に囲まれ、温かい家庭で育まれていく。父・雄史さんが今も大切にとっている一枚の写真がある。幼い仲里依紗を抱く、祖父・アクセルさんの写真。アクセルさんは68歳で船乗りを引退。その後は女禮さんと「SWEDEN」という名のレストランを開き、仲睦まじく暮らした。
次回予告が流れた。
