2023年9月21日放送 23:50 - 0:35 NHK総合

プロフェッショナル 仕事の流儀
プロフェッショナル 旅する家族、春をつなぐ 〜養蜂家・藤井高治〜

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

旅する家族、春をつなぐ
花を追って南から北へ 旅する養蜂家 61回目の春

福岡県朝倉市。養蜂家 藤井高治と妻の繁子の旅が今年もまた始まろうとしていた。春を迎えた鹿児島へ。藤井は全国に養蜂の拠点となる別宅を持つ。長男の幹久は2週間早く鹿児島に入っていた。藤井は妻と息子、従業員と旅をしながら蜂を育てる。藤井の養蜂は蜂を増やすことから始める。巣箱で越冬させた蜂を複数に振り分け育てていく。蜂を傷つけないよう作業は素手で行う。「王」と呼ぶ女王蜂がいなくなると蜂が騒がしくなるという。藤井は蜂の幼虫を取り出し人工王台と呼ぶ器に移していく。女王蜂は通常王台と呼ばれる部屋で生まれるため人工王台に幼虫を入れると働き蜂が集まりローヤルゼリーを食べさせる。数日後、人工王台から女王蜂が生まれ蜂たちは落ち着きを取り戻していた。巣箱は1000以上あり毎日1人で見ている。1か月で蜂は1.5倍に増えていた。藤井が種をまいた400ヘクタールのレンゲ畑で蜂が蜜を集める。1か月で10トンの蜂蜜を採取した。

キーワード
朝倉(福岡)養蜂鹿児島県

4月上旬、藤井さんは次の行き先青森の気温を気にしていた。青森では蜂はりんごの受粉を助ける役割を担ってきた。最盛期を迎えたレンゲを手放し青森に向かうという。藤井さんは3代続く養蜂家の家に生まれた。蜂を家族のように大事にする父の姿を見て育った。高校卒業後、父のもとで養蜂の旅を始めた。当時の藤井さんの家を取材した映像が残されている。5年目の春、農家で菜の花が作られれなくなり行き先を失い途方に暮れるなか地図でリンゴのマークを見つけた。リンゴ農家にすがる思いで声をかけるとすぐにOKをもらい親切にしてもらった。26歳で繁子さんと結婚し旅をしながら子育てもした。90年代、レンゲも消えていった。養蜂を続けても生活が成り立たなくなったとき、リンゴ農家から昆虫が少なくなりリンゴの受粉ができなくなったというSOS。レンゲに比べ採算が取りづらいリンゴの花だが藤井さんは恩返しのため蜂とともに青森に向かった。藤井さんは自ら花の種をまき環境を整え始めた。教えを請われれば包み隠さず技術を伝えた。4月22日、青森に先に長男が移動する日、藤井はしきりに同業の仲間に電話をかけていた。妻の繁子さんは息子を立たせるためもあるけどやっぱり体力を自分で感じているのかなと話した。700箱の積み込みには弟子を始め24人の養蜂家が駆けつけた。蜂の負担を減らすため30時間で一息に北上する。同じ頃、藤井は一人鹿児島で残った蜂の世話をしていた。5月下旬、藤井が青森の家族と合流。巣箱を置いて半月余り、蜂は7トンの蜜を集めた。リンゴ農家に蜜をおすそ分けした。藤井が蜂の様子を見ると生まれたばかりの健康な女王蜂だけが発するピーピーという鳴き声が聞こえた。藤井さんは生きてる間は養蜂家でいると話した。

キーワード
北津軽(青森)藤井金與養蜂鹿児島県
(エンディング)
プロフェッショナル仕事の流儀

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NHK佐賀放送局

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NHK佐賀放送局ギュッとくん

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