2024年3月9日放送 15:55 - 16:05 NHK総合

ミニドキュメンタリー
漂流郵便局

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漂流郵便局
漂流郵便局

悩みや不安を直筆で綴った手紙の数々。宛名は亡くなった人や未来の自分など、全て受取人不在のものばかり。そんな手紙が届く場所が漂流郵便局だった。漂流郵便局は人口約150人の香川・粟島にある。漂流郵便局は一般公開されており、来館者はここに届いた手紙を自由に読むことができる。会館は月に2回1日3時間のみ。それでも全国各地から沢山の人が訪れる。漂流郵便局は2013年、瀬戸内国際芸術祭の一環として作られた期間限定の企画だった。しかし届いた手紙を残していきたいといいう思いから現在まで続いている。郵便局を残したいと働きかけたのが中田勝久さんだった。この郵便局は中田さんが資材をなげうって運営を続けている。住友茜さんは5年前、カナダからお父さんに手紙を書いた。住友さんが2歳の時にお父さんは亡くなったという。留学中、父親代わりだった、おじいちゃんが他界。祖父の死に立ち会えなかったことへの申し訳無さと後悔があったという。そこで天国にいるお父さんに手紙を書いて漂流局に送ったという。西村裕司さんは開館から3時間、ひたすら手紙を読んでいた。読んでいたのは亡くなった親族に向けられた手紙。西村さんは昨年、兄を癌で亡くした。感謝の思いを伝えられなかったことが心残りだった。

キーワード
三豊市(香川)漂流郵便局瀬戸内国際芸術祭2013粟島

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