- 出演者
- 池谷亨 林修 藤井由依 高畑淳子 ふかわりょう
オープニング映像。
レアアースは産出量が少なく抽出が難しい「希少な金属」のこと。スマートフォンなどの製造には欠かせない金属だが、最大の産出国で輸出量が多い中国からの輸入に依存している。採掘は世界の約7割、精錬は世界の9割を占めている。似ている言葉に「レアメタル」があるが、レアメタルと呼ばれる31の金属のうち、さらに希少な17元素を「レアアース」とよんでいる。
レアアースの1つ「ネオジム」について兵庫・姫路市の「姫路電子」で調査。もともとはU字型の「フェライト磁石」を扱っていたが、1990年代から「ネオジム磁石」を製造している。ネオジムに強い電流を流すことで強力な磁石に変化する。
ネオジム磁石が活躍するのは電気自動車のモーター。強力な磁石が反発する力を利用して回転させている。しかし姫路電子の網島重昭社長によると、去年の比べてネオジムの価格は50%あがっており、1kg1万3000円かかるという。
スマホ修理王 秋葉原店に持ち込まれたスマートフォンを解体し、レアアースがどこに使われているかを調査。東京大学の中村謙太郎教授によると、バイブレーターのモーターを動かす磁石にレアアースが使用されている。他にもコンデンサーにも使われている。
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スマートフォンの中にあるレアアースの役割についてスタジオで解説。バイブレーションの振動モーターにはネオジムやジスプロシウムが、スピーカーには電気信号を音に変換するきのうにネオジムが使用されている。また、液晶ディスプレイには発光材料にイットリウムが使用されている。イットリウムは他にもLEDチップを覆う蛍光体には欠かせないが、今月史上最高値を行進、1kg16万円程度で推移している。スマホ1台に0.2g~0.5g程度のレアアースが使われているが、少量でも重要な部分で使われている。中国がレアアースのシェアが圧倒的な理由はその安さ。レアアースを取り出すには放射性物質が取り除く必要があるが、他の国に比べて環境規制が緩いのでコストが抑えられているという。以前は日本は100%中国に依存していたが、2010年の尖閣諸島沖の漁船衝突事件をきっかけにベトナムにシフトしはじめている。それでも現在のところ60%以上を中国あ頼っているという。
茨城・ひたちなか市にある「Astemo」ではレアアースを使わない電気自動車のモーターを開発している。磁力が弱いフェライト磁石を使用しながら、ミルフィーユのように何層も重ねることでネオジム磁石に負けない磁力を手に入れたという。
東京・新宿区にある早稲田大学各務記念材料技術研究所では貴重なレアアースをムダにしないための研究が日産自動車との共同開発で続けられており、電気自動車のモーターからレアアースを取り出すことに成功した。大きな炉に大量のモーターを入れることでコスト大幅に抑えられる。
今年2月、南鳥島沖の約6000mの海底からレアアース泥の引き上げに成功した。東京大学の中村謙太郎教授も引き上げに立ちあったという。
南鳥島沖海底のレアアースを含む泥“レアアース泥”、回収した泥の分析が進んでいた。海底に堆積した魚の歯や骨に長い時間を経てレアアースが付着したという。南鳥島の海底にはどれぐらいの量のレアアースがあるのかについて、東京大学・中村謙太郎教授は、「レアアースの量で1600万トン。陸上の埋蔵量と比べると、中国とブラジルに次いで第3位くらい」とコメントした。
採掘から生成まで供給網の整備にかかる金額を日本経済新聞が試算したところおよそ3400億円。第一生命経済研究所によると、南鳥島沖のレアアースの生産コスト1トンあたりおよそ1100万円で、中国のおよそ20倍。日米首脳会談では、高市総理とトランプ大統領がレアアースなどの重要鉱物で協力していく話になった。
最近創業間もないスタートアップの活躍が目立つが、その背景にはベンチャーキャピタルの存在がある。その1つ、ANOBAKAを取材した。2015年創業で、平均年齢は34歳。これまでおよそ10年で240社に投資。運用額はおよそ150億円にのぼる。ANOBAKAで投資を運用するキャピタリストとして働く原佑理子さんは、大学卒業後モルガン・スタンレー証券などを経て去年からこの会社に加わった。今後成長が見込まれる企業に出資して利益を得るベンチャーキャピタルは、外部の出資者から集めたお金でスタートアップなどの若い企業に投資。一般的に10年以内での資金回収を目指すが、投資した企業が株式上場すれば儲けは莫大になる。原さんは、新規の企業家と月に30件ほど面談する。原さんは、「どういう人で何を考えていてこの事業にどれくらい本気か、人っていうのをすごく大事に見ている気がします」などとコメントした。
次の面会相手は、すでにANOBAKAをから投資を受けている企業の女性社長。5年前大学4年生のときに起業した山田真愛さんは、更年期専門のオンライン診療プラットフォームの開発や運営をしている。ANOBAKAは去年、山田さんの会社に3000万円出資した。時代にマッチした事業だと判断したのに加え、山田さんの熱意が投資の決め手だったという。原さんは、「山田さんが描く世界の実現にできることは全てサポートしたい」とコメントした。
20代の起業家・山下萌々夏さんは、全国65の商業施設にヘアアイロンのレンタルスポットを設置、売り上げも徐々に上がってきているという。ANOBAKAはまだ投資をしていないが、この事業に高いポテンシャルを感じているため聞き取りを重ねている。
この番組は、TVer、U-NEXTで配信。
キャピタリストの原さんは、3人の子を持つお母さん。ベンチャーキャピタルで働くことになったきっかけについて、原さんは、「36歳の時に私も起業してまして、スタートアップを経営していました」とコメントした。コロナ禍だった2020年、食料品の早朝宅配事業を手掛ける会社を創業。その時に投資してくれたのが、現在務めるANOBAKAだった。しかし事業は軌道に乗らず、5年で会社をたたんだ。そんな原さんにANOBAKAが声をかけた。
創業まもない企業を支援しているANOBAKA。その社内の一角で投資を受けた30社が働いていて、ダイヤの原石ともいえる起業家たちが働き安い環境を提供している。原さんは、「スタートアップが成長しないと、日本の経済とか産業も上向かないと思っているので、次の経済をつくっていくようなスタートアップに投資をしたい」とコメントした。
1989年の世界時価総額ランキングは、NTTや日本興業銀行などトップ10に日本の企業が7社も入っていた。2025年のランキングはどう変化したのか。
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