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2000年の大晦日、世田谷区の住宅で一家4人が惨殺された世田谷一家殺害事件。被害者となったのは会社員の男性とその妻、2人の子供。現場には多数の遺留品が残されていたにも関わらず、犯人は現在に至るまで明らかになっていない。今回は、事件発覚直後の現場写真を含む多数の捜査資料、最新のDNA捜査結果と共に事件の真相に迫る。
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2000年の12月31日、世田谷一家殺害事件が発覚。現場となったのは都立公園の一角にあった住宅で、親戚が屋内で倒れていた4人を発見して通報したことから始まった。この事件の捜査開始からは8000日以上が経過したが、未だに犯人は明らかとなっていない。警察の発表では犯人が屋外から侵入し、長男を絞殺後に家主の男性を持っていた刃物で殺害、最後に被害者宅の包丁で妻と長女を刺殺したとみられている。犯人は事件後しばらく被害者宅で過ごしていたとみられ、現場には着用していたとみられるトレーナーなど大量の遺留品が残されている。通報時に親戚は被害者宅の電話線が切られていると伝えており、警察本部は現場の保存に注意を払うように所轄の警察署に命じていた。
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事件直後に撮影された現場写真では被害者宅1Fの仕事部屋に血痕のついた足跡が残っていることが認められる。
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事件直後に撮影された現場写真では家主の男性が階段下に倒れていたことが明らかになっており、階段の上には夥しい血痕と長女と妻が倒れていたことが明らかになっている。長男はベッドで絞殺されており、通報通りに一家4人が殺害されていたことが確認された。長男が殺害された中2階には血痕がなく、これは犯人が最初に就寝中の長男を殺害したことを示していた。続いて標的となったのが階段下で殺害されていた家主で、当時の捜査員は異変に気付いて中2階に向かおうとした家主と犯人が鉢合わせたものとみている。家主は7回から8回にわたって刃物で刺されており、周囲に血飛沫が飛んでいたことからも強い殺意が窺える。最後に殺害されたのが妻と長女で、2人も就寝中に執拗なまでに刃物で刺されていた。当時の捜査員は被害者の傷から犯人は強い怨恨を抱いていたのではないかと考えている。
犯人の強い殺意を示す証拠となっているのが長女と妻の殺害されたベッド付近に残されていた傷。凶器となった包丁を振り回したことで現場の周囲には多数の刃物傷が残っており、さらには犯人が持参したとみられる柳刃包丁の刃先が折れていたこともその状況を示している。
犯人は包丁が折れた後に被害者宅の包丁を持ち出しており、台所には犯人が殺害後に食べたと見られるアイスの蓋や指紋がついた柳刃包丁が残されていた。さらに、現場では引き抜かれた引き出しなども散乱していたが、捜査員はこの状況は犯人が強盗に偽装するために行ったものではないかと推測する。そして、浴室には大量の書類が浴槽に沈められており、これも犯人が捜査を混乱させるために仕組んだもののの一つだという。更には殺害後にトイレを利用した痕跡やパソコンでインターネットを利用した証拠、被害社宅のベッドで寝ていた痕跡も。こうした状況からは犯人の際立った異常性が伺える。こうした大量の証拠から推測される犯人像は捜査員によって異なっている。
事件後の捜査では警察の捜査も混乱をきたし、手袋を着用せずに鑑識を行う捜査員の姿も。こうした初動の混乱は音声記録にも残されており、事件直後に現場のパトカーと本部の間で通信が遅延している様子などが記録されていた。こうした混乱から強盗事件の認定は通報から30分後と遅れ、こうした初動の不備が捜査の迷宮入りにつながったとの指摘もなされている。
こうした中、極めて重要な手がかりと目されている証拠が存在。
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極秘裏に行われていた犯人のDNA解析によって明らかとなったのが、犯人のルーツ。これによれば犯人のルーツは日本人ではなく、アドリア系のヨーロッパ人と日本・中国・韓国のいずれかであることが判明。番組で独自にさらなる絞り込みを行ったところ、中東の2ヶ国、もしくは地中海にかけて分布しているDNAであることが明らかになった。このDNAは日本人に存在しないものであるため、犯人は両親のルーツが共に外国にあることを示している。この推測は現場に残されていた遺留品が外国製であったことや、包丁の使い方がフィリピン系に特有のものであることからも補強されている。
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- 警視庁
事件発生当時の目撃者は現場付近で外国人風の2人組が度々咳止め薬を購入していたのを目撃したしたと証言。2人が購入していたのは大量服用することで麻薬の代用となる薬だという。証言を元に描かれた似顔絵の人物の1人は現場周辺で他人の敷地を物色している様子も目撃されており、警視庁はこの2人を重要な不審者として捜索している。
最新の科学捜査ではDNAを元に犯人の似顔絵を作成することができることから、この技術に注目が集まっている。
最新の科学捜査ではDNAを元に犯人の似顔絵を作成することができることから、この技術に注目が集まっている。事件に注目する海外メディアはこの技術を利用して犯人を探することを提案しており、遺族からも期待が高まっている。
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DNAを元に行われるゲノムモンタージュ技術では人間の個性を決める0.1%のDNA情報を元に、顔を復元することができる。世田谷一家殺害事件では現場に大量の毛髪や血痕が残されていることから、犯人の特徴を絞り込むことは難しくない。しかし、日本にはそうしたDNAによる捜査を許す法律が存在しないため、未だに有効なDNA捜査ができないのだという。
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- 宙の会
様々な事件の遺族団体はDNA捜査の進展を求める活動を行っているが、数十年がたった現在もDNAによる捜査は行われていない。未解決事件の捜査が進むには抜本的な変革が求められている。
エンディング映像。
情報提供は成城警察署まで。
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