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オープニング映像。今年44回目を迎えるジャパンカップや日本競馬躍進の理由を探っていく。
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- 第44回 ジャパンカップ
1981年、世界に通じる競馬づくりを掲げ、ジャパンカップは創設された。これまでに253頭の外国馬が参戦してきた。7頭の外国馬が参戦した第1回大会はメアジードーツが勝利。当時の日本レコードを叩き出した。さらには上位4頭を外国馬が独占。大きな衝撃となった。武豊騎手は当時を振り返り「こんな感じになるんだ」と感じたという。第2回大会でも上位を外国馬が独占。第3回大会ではキョウエイプロミスが僅差で涙を飲んだ。1984年にはミスターシービーとシンボリルドルフが参戦、日本のカツラギエースが金星を挙げた。翌年も日本場が主役に。翌年はシンボリルドルフが優勝。しかしその後は再び外国馬優勢が続く。ジャパンカップを制した外国馬は14頭、そのうち半数以上が欧州からの参戦だった。
世界にとってジャパンカップとは、欧州の競馬大国であるアイルランドを訪ねる。多くのG1が行われるカラ競馬場、朝の調教風景を見学。その後ゴフスで元騎手のマイケル・キネーン氏を訪ねる。彼もまた1997年のジャパンカップを制している。ジャパンカップに関してマイケル・キネーン氏は「いいレースをした、自分のキャリアのハイライト」だとした。またこの時騎乗したピルサドスキーに関して意欲的な馬だったとし、世界のジョッキーにとってジャパンカップは勝つのは難しく、日本の競馬は中長距離では世界一だと評した。調教師で元騎手のジョセフ・オブライエン氏はジャパンカップを世界で最も偉大なレースの一つとし、トップレベルの馬が必要だとした。
冨田有紀アナウンサーはセリ会場で元プロサッカー選手のマイケル・オーウェン氏と遭遇。オーウェン氏は現役時代から競馬ビジネスに参入、現在も厩舎を運営している。オーウェン氏は日本の競馬に関してレベルが高いとし、自身の所有馬がジャパンカップに出場できればと話してくれた。さらにG1通算400勝を誇るエイダン・オブライエン調教師は、いまだジャパンカップ未勝利のオブライエン調教師は今年オーギュストロダンとともにジャパンカップに参戦、昨年から調整してきたという。オーギュストロダンの父はディープインパクト、2006年にジャパンカップを制し種牡馬としてジャパンカップ4勝を残している。オーギュストロダンは今年を最後に引退するという。
ジャパンカップにおいて創設当時は外国馬に押されていた日本競馬。しかし90年代に巻き返す。トウカイテイオーはシンボリルドルフとの親子制覇を92年に達成、98年にはエルコンドルパサーが優勝し世界へ羽ばたいた。翌年は凱旋門賞でエルコンドルパサーを破ったモンジューが参戦。しかしそのモンジューをスペシャルウィークが破った。
ジョン・ハモンド氏に会いに、冨田有紀アナはフランスのシャンティイへ。フランス最古のシャンティイ競馬場の近くは凱旋門賞に挑戦する日本の競走馬の拠点となっている。現在は調教師を引退したジョン・ハモンド氏、5頭の馬をジャパンカップに送り込んだが、一度も勝つことは出来なかった。そんなハモンド氏だがジャパンカップの雰囲気を素晴らしいとした。また1999年はモンジューが十分な準備ができなかったのだと振り返った。
2000年代以降、日本の競走馬に外国人騎手が騎乗する機会も増えていく。2001年にはオリビエ・ペリエ氏がジャングルポケットに騎乗。2004年にはゼンノロブロイに騎乗。彼は凱旋門賞を三連覇している。今年限りでの引退を表明しているオリビエ・ペリエ氏。オリビエ・ペリエ氏はジャパンカップに関して武豊騎手をマークし、最後の直線でスパートをかける作戦をとったという。また日本の観客は熱狂的だったと語った。
ウィリアム・ビュイック騎手は日本での騎乗は良い思い出だと語り、三鮮できるのは光栄と話した。これまでジャパンカップに5回参戦したウィリアム・ビュイック騎手。昨年の大会にはスターズオンアースと参戦、ここで勝利したイクイノックスは素晴らしい馬だと語り、ジャパンカップは世界最高のレースの一つだとした。またレネ・ピーヒュレク騎手は2014年から2年、ジャパンカップに帯同した。その頃から憧れのレースだと語るレネ・ピーヒュレク騎手。チャンスが来たら必ず受けるとした。彼は今年ファンタスティックムーンとともに参戦予定。また数々の名馬を手掛けたジョン・ゴスデン調教師もジャパンカップに注目し、日本の競馬に関して進化しているとした。また今年凱旋門賞を勝利したロッサ・ライアン騎手は日本で騎乗したいと話した
日本競馬を牽引してきた武豊騎手は長年に渡りジャパンカップを彩った。そんな武豊騎手はジャパンカップが世界一のレースだとされたことに関して「ここまで来たかという感じ、ジャパンカップは日本の競馬を強くした」とした。そして武豊騎手にとって2006年のディープインパクトとのレースは、直前の凱旋門賞での敗戦もあり緊張感があったという。
1996年にシングスピールとのレースなど、海外騎手最多の3勝を誇るランフランコ・デットーリ騎手。現在アメリカに住むランフランコ・デットーリ騎手を訪ねる。彼はジャパンカップでは素晴らしい思いをしたとし、ファルブラヴと走ったレースを印象的だと振り返った。またオイシン・マーフィー騎手はジャパンカップを特別なレースだとした。またマイク・スミス騎手は日本の競馬はここ数年どんどん強くなっているとした。
2010年代からはの日本の馬の躍進が光る。2013年にはジェンティルドンナがジャパンカップを連覇。2016年のキタサンブラックは世界を驚かせ、2018年のアーモンドアイは圧巻の走りを見せた。2021年にはコントレイルが親子制覇を果たした。コントレイルの調教師である矢作芳人氏は、ジャパンカップで様々な馬を見ることで日本の競馬は大きく進化したと話した。そして2023年、イクイノックスは世界一とされるジャパンカップで優勝。
番組はテレ東競馬チャンネルで配信。
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