- 出演者
- 石丸幹二 坂下千里子 濱口優(よゐこ)
成人の5人に1人がなるといわれる慢性腎臓病。一度悪くなったら元に戻らず、人工透析治療が一生続くことになる。他の臓器とも密接に関わっており、腎機能が落ちると心血管病や認知症になる危険性も高まる。そこで今回、健康診断票などにおける「腎臓の数値の見方」を解説。
オープニング映像。
腎機能の低下や腎臓の障害が3ヶ月以上続くと「慢性腎臓病(CKD)」に。腎臓は体の背中側中央に2つあり、1つ当たり120~150gと小さめ。尿を作って体内の毒素を捨てたり、体内の水分量を調整するなどの役割。
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- 慢性腎臓病
腎臓の状態を見る上で重要なのが「尿蛋白」の数値。5段階で診断され、「±」以上なら注意が必要。尿に消えない泡がある場合、尿蛋白が多い可能性。腎臓には濾過機能があり、老廃物や余分な水分は尿として出される。機能が低下するとタンパク質などの栄養分まで尿として漏れ出し、泡立つことに。悪化すると息切れや貧血などの症状が出ることも。
腎臓の状態を見る上で重要なのが「クレアチニン」の数値。筋肉を動かすための物質が代謝され出てくる老廃物のことで、男性なら0.65~1.07mg/dL、女性なら0.46~0.79mg/dLが基準値。数値の異常は腎臓の濾過機能が低下していることを示し、毒素が体内に蓄積されている状態。夜間多尿や倦怠感などの症状が出やすくなる。大きく影響するのは食生活。
腎臓の状態を見る上で重要なのが「クレアチニン」の数値。これには食生活が大きく関わってくるそうで、塩分濃度が高い食事ばかりしているなら注意が必要。
腎臓の状態を見る上で重要なのが「eGFR」の数値。性別・年齢・クレアチニンの数値などから算出されるもので、腎臓の濾過機能を示す。90以上なら正常、60を切れば慢性腎臓病。75を切れば心不全のリスク。腎臓にまつわる病気は自覚症状はほとんど見られないため、早めに見つけて手当をするのが大事。
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- 慢性腎臓病日本腎臓病薬物療法学会
東京慈恵会医科大学附属病院では、腎臓病患者のため栄養指導が行われている。どんな指導をしているのか、このあと紹介。
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- 東京慈恵会医科大学附属病院港区(東京)
東京慈恵会医科大学附属病院では、腎臓病患者のため栄養指導が行われている。患者に合わせて管理栄養士が個別で指導。食品の塩分量の説明やアドバイスなどおこなう。厚生労働省が推奨する1日の塩分摂取量「7.5g(男性)/6.5g(女性)」だが、日本人の平均はこれを大幅に超過。
東京慈恵会医科大学附属病院で行われている腎臓病患者のため栄養指導。そこで紹介されている味噌汁の減塩レシピを紹介。具材はシメジやシイタケ。冷凍することできのこの細胞が壊れて旨味が増すほか、栄養価も3倍に。代わりに味噌の量を減らす。
東京慈恵会医科大学附属病院で行われている腎臓病患者のため栄養指導。そこで紹介されている「減塩味噌汁」をスタジオに用意。これを薄味に感じるなら「普段なら塩分摂取量が多い」とされる。重要なのは少しずつ継続的に減塩に慣れていくこと。
次回の「健康カプセル!ゲンキの時間」の番組宣伝。
エンディングの挨拶。
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