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明治時代に出版された札幌沿革史を見ると、札幌は野獣の巣窟と呼ばれていた。豊かな森と草原とに恵まれた動物たちの楽園だったことが書かれている。さっぽろテレビ塔が出来るまとあとの写真などを紹介。日本でも札幌ほど急速に発展した都市は他にない。現在も札幌市の住宅を見ると、街中にキタキツネが現れることがある。
エゾモモンガなど札幌に住む動物を映像で紹介。札幌ドームの前の防風林にエゾモモンガが暮らしている。ここはかつて羊ヶ丘の一部だった。終戦直後に米軍が撮影した写真では、現在の防風林の場所に林があった。2月はエゾモモンガの繁殖期。巣穴前は道路で、車はひっきりなしに走っている。この時期、天敵のフクロウなどがいない。ポプラの冬根などを食べる。モモンガは色々な植物を食べることができるため、都会の小さな林でも困ることはない。5月には家族ができたのをカメラが捉えた。
札幌から電車で一駅の桑園は、明治時代に大きな桑畑があった。その大きさはプレミストドームのアリーナ50個分あったそう。開墾にあたったのは、開拓使から山形県から招いた140人余りの侍。開拓使は王産業の新興を図っていた。明治の終わりには生糸の国際価格が暴落し、札幌の養蚕は歴史の表舞台から消えた。画家・浩而魅諭さんは子供の頃から生き物好きだった。この日見て回っていたのは、札幌に残る桑の木。桑の木に住むクワコは野生の蚕。クワコの養蚕用の蚕の原種にあたる。枯れ葉の中には、前の夏に作られた古い繭が残っていた。周辺はクワコの生息地。クワコは卵の姿で冬を越す。浩而さんはこれまでに蚕は飼ったことがあるが、クワコは初めて飼う。クワコは異変を感じると体を反らせ、桑の葉に化ける。クワコは口から1本の糸を吐いて丹念に編み上げ、半日かけて完成させる。
人の手で木を植えて新たな自然を作った場所が円山公園。開園は明治42年。ポプラもその頃に植えられ大木となった。オシドリは毎年数百キロの彼方から渡ってくる。この時期、押すたちがメスを巡って争う。交尾は水の中で行われる。メスは交尾を終えると、ポプラの木に向かい、幹に卵を生む。
多田萌香は、「街を歩く時にちょっと顔をあげて歩いていきたいです」などと話した。
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2025年9月23日(5:10)
