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(名曲アルバム)
弦楽四重奏曲“ひばり”
ハイドン作曲の「弦楽四重奏曲“ひばり”」(演奏:古典四重奏団)とともに、オーストリア東部アイゼンシュタットの映像が流れた。アイゼンシュタットには、ハイドンが12年間住んでいた家があり、現在は記念館として公開されている。館内にはハイドンが愛用していたとされるフォルテピアノなど、ゆかりの品も数多く展示されている。宮廷音楽家としてアイゼンシュタットの領主でハンガリーの大貴族でもあったエステルハージー家に30年仕えたハイドンは、やがてニコラウス・エステルハージー侯にその才を見出されて楽長の座についた。侯爵は華やかさと音楽とを好む人物で、ハイドンは、その要望に応じて曲を作り、宮廷内の演奏活動を取り仕切った。場内には「ハイドン・ザール」という名のホールが置かれ、ハイドンはここで毎晩のように自作の交響曲や室内楽曲を演奏し、宮廷音楽家ゆえの制約をうけつつも独自の世界を作り上げた。