マンガ家のマット・フューリーは大学を卒業後、友達と酒を飲んだりライブに行ったり楽しい毎日を過ごしていた。そんなときに生まれたのが。カエルのペペ。仲間たちと過ごした日常を面白おかしく漫画にした。小学2年時に、いとことおしっこしにいったら、いとこはズボンとパンツを床までおろしていた。それを漫画にして、ぺぺに気持ちいぜって言わせた。その漫画をSNSに投稿したら大バズリ。こうしてペペはネットの世界で大流行しインターネット・ミームとなった。インターネット・ミームとは文章や画像などがマネサれながらいろんなふうに姿を変えネット上の掲示板やSNSにで広がっていくこと。ぺぺのミーム人気を決定づけたのはアメリカ最大級の掲示板サイト「4chan」だった。インスタグラムなどでも使われるようになり、若い女性の間でキモかわいいとバズっていった。マット・フューリーは公式サイトを開設してグッズを売ることにした。しかし、ぺぺに悪いイメージが付き始めた。ペペがインスタグラムで大流行すると、4chanユーザーはぺぺを奪われたと感じ、ぺぺを使った攻撃的な投稿を繰り返すようになった。さらにトランプ大統領が強い言葉で移民を批判。これが4chanユーザーに大ウケ。映画のポスターにトランプとペペを合成したものなど、トランプとぺぺを絡めたありとあらゆるミームを作っていった。するとトランプ陣営はこれをうまく利用しようと考えた。トランプ大統領もペペの画像を投稿。自らをペペの化身だと言い放った。さらにペペをイメージキャラとして利用する差別団体も現れた。すると、ペペはヘイトシンボルに認定されてしまった。マット・フューリーはペペを救えキャンペーンを立ち上げたが、これが逆効果になってしまった。