2025年6月7日放送 20:00 - 20:45 NHK総合

実証科学バラエティー 百聞はジッケンに如(し)かず
(3)“選択”のまか不思議 実は自分で選んでいない!?

出演者
濱田岳 ホラン千秋 里崎智也 
(オープニング)
あなたの人生の選択は?

人生は「選択」の連続。街の人に一番悩んだ選択を聞いてみた。「家の購入」「昨日仕事辞めた」などの声があがった。今回は選択の喜びと苦しみを大調査。

オープニング

オープニング映像。

オープニングトーク

ホラン千秋らの挨拶。今回は「選択の謎」。人生の選択で、こうすればよかったな、これは失敗だったなっていうのはあるか?と聞かれ濱田岳は「今まで実験隊長を名乗っていたり、テロップにな名前が出る以上、頑張らなきゃ、いろんなことをしなきゃっていっぱいチョイスを持って臨んで緊張してたけど、何回かの撮影で、あっこれ違うわ、ホランさんの番組なんだと思ったらすごく楽しくなった」などと話した。ゲストの里崎智也を紹介した。

(百聞はジッケンに如かず)
結婚相談所 人生の選択とは?

恋愛で2人好みの人がいたとき、何を基準に選ぶか。里崎智也は完全に顔の好みで選ぶという。最初のジッケンは直感による選択は当てになる?当てにならない?。人生の大きな選択に悩む人たちが頼る場所の1つが結婚相談所。植草美幸さんは1人1人に応じたカウンセリングを重ね、最終的な選択にたどり着くまでをサポートしている。一世一代の選択のとき、邪魔することがあるのが直感だった。この人がいいという本人の直感。これが難敵だという。

直感に潜む不思議とは?

直感による怖さを教えてくれるのが玉川大学教授の松田哲也さん。直感には摩訶不思議な危うさがあるという。似たような顔の写真を右・左、見せどちらが魅力的かを聞く。これを5組み繰り返し応えてもらう。写真はAIで作ったもの。200人が魅力度を判定し、結果が同じくらいになるものを組み合わせた。こうすれば選択の確率は50%。20代の男女12人がジッケンの被験者になった。右・左、一瞬現れる顔を直感で選んでもらった。1人目の男性は、1~5組まですべて右を選んだ。女性も1~5組まですべて右を選んだ。これは右を選んでもらえるよう仕掛けをしたという。

ジッケンから見えた直感の謎

右の顔と左の顔、右の顔の方が表示する時間が少し長い。表示時間が長い方を選択してしまうという。しかし選んでる方は直感で選んでいると思っている。右の顔の方が0.6秒長く見せていた。左の写真を0.6秒長く見せるジッケンも行った。左を選択した人が多かった。人間は好きなものを長く見たくなるという特性がある。それを逆に応用して長く見せてあげると好きになるのか?というのを検証したジッケンだった。長く見ていると好きになるというのは、集団で暮らす人間にとって非常に大事なこと。長く見ると好きになるというのは、見る対象が人間の顔の時に強く見られる現象。風景などは飽きてしまい必ずしも好きにはならない。顔をみるだけではなく目を動かすことも重要。ジッケンの写真をみるには頭が固定されているため、眼球を動かす必要があった。すると眼球の情報が脳に伝わり、長く見たほうが好きなはずという勘違いを引き起こすことになる。これは視線のかたより「ゲーズ・カスケード現象」という。人は自分の好きな写真の方を長く見る特性がある。視線を見ていると本人が選ぶ前にどちらが好きかを当てることができる。今回はその逆で、強制的に見せ好きになるかをジッケンする。

直感は実はあやふや

ゲーズ・カスケード現象は無意識のうちに好みが決まると眼球が動くというもの。それを逆手にとり、眼球を先に強制的に動かして好みを誘導させることが出来たというのが今回のジッケンだった。ジッケンしてくれた人たちにタネ明かし。ある女性は「今見たら左のほうがいいかもしれない」と話した。人は自分たちが意識的に考えて具体的な理由があるから選択をしていると思い込んでいる。この思い込んでるというのが重要。選んだ時に理由を考えていたのかということ。理由を考えていないのが直感。選択の時に考えた理由なのか調べた実験がある。顔写真が2枚あり選ばせる。一度選び、伏せて。そのときに写真をすり替えて選んでない顔の写真を目の前にして理由を言わせる。8割くらいの人が理由を言い出してしまう。これは人間の認知特性の中に後付け再構成というものがある。要するに理由は後付け。選んだ時に理由を考えて選択したわけではなく、何で選んだのかと聞かれるとなにか理由を付け加えてしまう。直感とういのは理由を探さなくても選べる。

直感と熟慮 頼るべきはどっち?

選択には直感と熟慮がある。8~9割が直感に頼った選択をしている。直感と言っても適当に選んだ結果ではなく、これが最適だろうと、確率として頭の中にどんどん蓄積されてくる。何も経験がないと直感は利かないという。分析や熟慮も大切。データ重視でいくのか直感でいくのかどっちが優位かはケースバイケースだという。直感による選択は、あなた自身が決めているとは限らないということがわかった。

なぜ あの選択をしたのか?

里崎智也は北京オリンピックのアメリカ戦で、タイブレークという初めて経験するルールの試合で、相手がばんとしてくるのかもわからない。なんとなく出したサインでいっぱい点を取られて負けてしまった。

キーワード
ダルビッシュ有北京オリンピック岩瀬仁紀
選択肢 多い派?少ない派?

選択肢 多い派?少ない派?。濱田岳は多い方が良いと思っている。里崎智也は少ない方がいいという。品揃いが豊富なお店と少ないお店。どっちが好きかを東京・吉祥寺で聞いてみた。結果は豊富なお店が20人。少ないお店が15人となった。

キーワード
吉祥寺(東京)
スーパーの課題 選択肢の数は?

老舗スーパーの店長・越智善仁さんは品数が多いほうがいいと思っている。取締役・笠井清志さんは品数が少ないほうが良いと考えている。購買意欲をそそるのは種類が少ない方か?多い方かを実験。レトルトカレー6種類並べた場合と、24種類並べた場合、お客の反応はどうなのか調査。試食できるようにし、最終的に購入したかを調べる。6種類の場合、試食に参加した人数は40人。そのうち購入したのは17人で購入率42.5%だった。24種類の場合、試食に参加した人数は57人。そのうち購入したのは30人で購入率52.6%だった。

選択肢 少ない方?多い方?どっち

選択のオーバーロード仮設というのがあり、選択肢が多いと選びにくくなる。アメリカのスーパーで6種類のジャムと24種類のジャムを用意したときどっちのほうが選択しやすいかを調べた実験では6種類が購入率30%で、24種類は購入率3%だった。選択肢が多いと前頭葉にあるワーキングメモリーをたくさん使わないといけないとなり頭が疲れてくる。選択肢の最適な数はシチュエーションによって変わる。

キーワード
コロンビア大学シーナ・アイエンガー
(エンディング)
エンディング

エンディング映像。

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エンジェルフライト

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