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オープニング映像。
海と山に囲まれた三重県尾鷲市九鬼町。400人あまりが暮らしている。古くから漁業と海運で栄えてきた街。黒潮が流れる豊かな漁場。ブリといえば寒ぶりの印象が強いが九鬼町では春が水揚げのピークで春ぶりと呼ばれている。九鬼町でブリ漁が始まったのは約130年前。住民たちがお金を出し合い大型の定置網を設置した。定置網は町の所有となり利益は街に還元されるようになった。春ブリの特徴はほどよく油のったサッパリとした味わい。村田さんは会社で行う定置網漁の漁師。九鬼町で三代続く漁師一家に育ち、街を離れ大学に進学したものの一年で中退し始めた仕事も長続きしなかった。その姿を見かねたのは父。自分が働く定置網漁の会社に入るよう説得した。九鬼町に戻ってきた村田さん。上司となった父の元で仕事を一から学んだ。安定した収入を得られるようになった村田さんは結婚し4人の子どもを育てている。一方、父は65歳で退職し、今は夜の海に小さな船を出し一人で伊勢海老などを採っている。朝4時、村田さんがやってきた。定置網の仕事が始まる朝6時まで父を手伝う。受け継がれてきた九鬼町の定置網漁がまた一人漁師を育てた。
古民家を改装して作った九鬼町唯一の書店。坂の名前にちなみトンガ坂文庫という。本沢さんは8年前に書店を始めた。4000冊以上を取り揃えている。九鬼町に来る前は東京で働いていた。金融やアパレルなどの仕事をしていたが次第に違和感を抱くようになった。九鬼町を訪れたのは28歳のとき。美しい景色に惹かれ移住することにした。仕事を探していたとき、街に書店がほしいという声を聞き書店を開いた。地元のお客さんに喜んで貰えそうな本を探し仕入れるようにしている。小さな街に出来た小さな書店。本沢さんの新たな人生。
可知さんは九鬼町で山登りのガイドや登山道の整備をしている。美しいリアス海岸が広がる九鬼町。SNSなどで話題となり登山客が増えている。可知さんには山登りの師匠・宮崎さんがいる。初めて出会ったのは7年前。可知さんは30歳の時に離婚。子どもは経済的な理由から引き取れなかった。生きるために働くだけの毎日。気持ちを切り替えようと始めたのが登山。整備されていない山を迷わず歩けるようにつけた目印のリボン。宮崎さんが道らしい道がなかった九鬼町の山を一人自由に歩き楽しんでいた。宮崎さんとの楽しい山登り。整備したいと可知さんは動き出した。橋は可知さんがかけた。かつての橋は歩くのが怖い人が多い難所だった。可知さんは仲間に呼びかけ木材を集め作り直した。ただ橋は利用者が増えたため市で架替えを行うことに。お別れ日が近づいている。景子橋の名前はその頑張りに仲間が付けた名前。生き方は変えられる、人を動かす九鬼町の海と山。
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- 九鬼町(三重)
エンディング映像。
