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秘蔵の浮世絵コレクション大公開 風景がの傑作 続々登場。
俳優・奈緒は風景写真の撮影やイラストを描く趣味を活かし多彩なアーティスト活動にも取り組んでいる。奈緒が興味を抱く歌川広重の秘密を探るべく東京国立博物館を訪問。副館長の松嶋さんから広重の版画「東海道五拾三次之内 庄野 白雨」や「木曽海道六拾九次之内 洗馬」などを見せてもらった。広重は透明感のある色彩を何層も重ね夕暮れから夜の時間の経過を表現している。日本絵画は空に手を加えないことが多くグラデーションのような表現はしていなかったが、広重は様々な色を使い空を描いている。
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気象予報士・長谷部愛さんは気象現象と広重の作品を比較する研究している。「東海道五拾三次之内 亀山 雪晴」の空について長谷部さんは「冬の太平洋側の空を表現している」などと分析する。「名所江戸百景 大てんま町木綿店」の空は紫で表現されていて、ビーナスベルトを表しているという。広重は驚異の観察眼で現実に現れる空を描いたと思われる。
木工画工房を訪れた奈緒。広重の復刻版などが展示されている。広重はバラエティに富んだ雨を描いたと言われており「東海道五拾三次之内 庄野 白雨」では束状の線で大ぶりの雨を印象づけている。「名所江戸百景 駒形堂吾妻橋」では細い線で弱い雨を表現。彫師の長谷川博美さんが雨の掘り方を見せてもらった。版木には角度の異なる2面分が使われ、どしゃ降りを巧みに表している。摺師の京増与志夫さんは風景画に隠された匠の技を披露。異なる絵の具を用いる理由は密度や奥行きを表すため。どうすれば目指す天気になるか、広重は彫師や摺師と共に挑んだ証が作品には刻まれている。
東京・台東区の清水観音堂には歌川広重の「名所江戸百景 上野山内月のまつ」で描かれた松がある。松は満月の形に似ていることから「月の松」と呼ばれ、風景を再現するために2012年に松が復元された。広重が空の表現に力を入れている理由について東京国立博物館の研究員・村瀬氏は名所江戸百景で空を描く際に使われた「ぼかし」について「空への細かい色の使い分けから、細かい場面設定を行っていた事が伝わる。」などと指摘。同博物館の副館長・松嶋氏は「広重は絵の中に感情を入れて読み取れるよう工夫しており、共感が生まれる。」などと指摘。國學院大學・岩橋教授は安政の大地震などに触れ、「美しい空を描いたり、江戸の繁栄を描いているのは町人文化の最盛期の江戸の町の理想の姿。不安な世の中だからこそ見る人に安心感や希望を与える。」などと指摘した。
奈緒は江戸時代の火の見櫓を再現した建物を訪れ、櫓からの景色を眺めた。奈緒は「町で暮らす人の表情まで見える。空を描いているようで江戸の人の姿を絵に閉じ込めたかったのかも。」などと話した。
エンディング映像。
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- 歌川広重[2代目]
