- 出演者
- すっちー 礼二(中川家) 剛(中川家)
オープニング映像。
大阪・鶴見区の石けん工場を訪れた。創業114年で固形石けんとしては日本一のシェアを誇る。石けんで汚れが落とせる秘密は界面活性剤の油になじむ部分が汚れにくっつき、水になじむ部分が水にくっつき洗い流す。
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- 鶴見区(大阪)
一行は石けん工場を見学。ここの工場では釜だき製法という昔ながらの作り方で製造。60t入る釜で原料を加熱して混ぜる。石けんの原料は一般的に植物の油から作られることが多い。ここの工場ではヤシ油と牛脂を使用している。牛脂粘りけと弾力性のある泡が期待できる。石けんの製造工程は原料を反応させる・不純物を取り除く・香料などを混ぜる3つ。原料を反応させる工程は、牛脂・ヤシ油に水酸化ナトリウムを加え加熱かくはんし反応させることを鹸化と呼ぶ。鹸化反応の時に作られるのが界面活性剤。
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- 水酸化ナトリウム
不純物を取り除く工程は、原料を鹸化させた釜に食塩水を加えて純粋な石けん成分と層を分ける。この工程には約2日間必要となる。さらにこの工場では不純物を取り除く工程を2回行なっている。牛脂・ヤシ油を使い鹸化させるとグリセリンといううるおい成分も発生する。グリセリンは保湿効果が高く化粧品など幅広く使われている。窯だき製法では石けんが完成するまで約1週間を要する。
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- グリセリンソープ
釜でできた石けんを乾燥させ、香料などを混ぜる混合を行う。香りだけでなくバターも加える。バターは石けんの泡をクリーミーにするだけではなくお肌を乾燥しにくくする効果も期待できる。続いての工程は成形。金型で抜かれて石けんの形になる。
主力の石けんの売上は90年代から下がり続けていたが、2015年から約2倍に回復した。きっかけはSNSでの口コミだった。製造工程で自然に生成されるグリセリンなどの保湿成分のおかげで「肌がつっぱらない」と人気が回復。中には独特な使い方をしている人もいる。ピーラーでうすく削るという使い方に、藤松さんはたくさん削ると乾燥し香りがなくなる懸念があるとした。続いて小さくなった石けんを電子レンジで温めるという使い方に、藤松さんは爆発・変形の可能性があると指摘した。すりおろした石けんをお湯で溶かす方法は、菌が発生しやすくなるとした。石けんは黒く汚れても洗浄力は変わらないという。
剛は今日の学びとして「手間ヒマかけて又、復活」と発表した。
探検ファクトリーの次回予告。