2024年7月1日放送 23:06 - 23:55 テレビ東京

日本怪奇ルポルタージュ

出演者
佐久間宣行 呂布カルマ 蓮見翔(ダウ90000) 筒井あやめ(乃木坂46) 
(オープニング)
オープニングトーク

佐久間はこの番組が特番で育ってきているのにいまだこんな僻地で撮影しているのは何故なのか?と答えた。

オープニング

オープニング映像。

日本怪奇ルポルタージュ
あさま山荘事件 犯行グループは12人の仲間を殺害…“総括”とは?

1972年2月19日に発生した歴史的な人質立てこもり事件が発生。あさま山荘事件は政府に不満を持つ若者が決起した反政府組織の連合赤軍があさま山荘の管理人の妻を人質に籠城したが1500人の警察が完全に包囲し、2月28日に鉄球作戦により機動隊が突入。突入がされた日には各局が生中継の特別番組を放送。NHKと民放各局をあわせた視聴率は89.7%。8時間にわたる激しい攻防の末に多くの日本国民が中継を見守る中で犯人が逮捕された。捕まったのは5人。最年少は16歳で20歳前後の仲間の犯行だった。しかし逮捕後、証言から驚くべき惨劇が明らかになった。浅間山荘にたてこもる前に、連合赤軍メンバーが総勢12人乗仲間をリンチ殺人していた。獄中で犯人が綴った手記には、死ぬまで徹底抜いて戦い抜くなどと書かれていた。

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あさま山荘事件まで2ヶ月の時、その事件のきっかけは些細なことだった。当時25歳だったTにNは彼女が指輪をしていることを指摘し、さらに一体山に何をしに来たのかわからないとNが彼女にいちゃもんをつけた。さらに彼女が髪の毛が長いことや女性らしくメイクをしていることにも言及。久能さんは、革命軍は甘ったれた考えをもってはいけずメンバーが各地で過去を精算し、甘い考えて生きていたことを反省する必要があり、露見すれば徹底的に追求されていたという。身につけるアクセサリーも化粧も革命と無関係なことは原則禁止。反省点を明らかにし、今後の活動につなげるための指導などを行うことを連合赤軍では総括とよんだ。しかし打倒政府を目標とした活動の成果がでない中結成から五ヶ月が経過すると総括はエスカレートしていった。仲間内での殴る蹴るの暴行が行われるようになった。そんな中、メンバー同士で接吻していたものが発覚すると総括の果てに死亡者も出た。リーダーA、M、Nを中心に殴ることは指導と正当化させ、気絶すれば別の人間に生まれ変われると当時22歳のKを暴行。さらにNらはその仲間たちにも彼を殴るよう指示。またEとDはKの弟でもあり、兄を殴るよう指示され、共産主義のためと殴った。そして暴行死するのが総括の成れの果てだという。

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あさま山荘事件山梨県連合赤軍

総括での集団リンチは次々と発生した。髪型などで総括を受けていたTは、自分の顔を自分で殴らされるなどのさらなる総括要求をうけ命を落とした。常軌を逸した集団リンチ殺人。久能さんは集団では上の言う事は絶対という考えを持った人々がいてリーダーの命令は絶対という考え方が洗脳となるという。革命の名のもとに集まった仲間たちによる総括による集団リンチ。一ヶ月半で12人のメンバーが死亡した。佐久間はこの事件について、ブラック企業や劇団でもこうした上が絶対という考え方があると指摘。

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総括による集団リンチによって12人を殺害した連合赤軍。あさま山荘事件の二日前には連合赤軍の山岳ベースを捜すために警察が大規模な山狩を開始したという。連合赤軍の居場所が分かった理由に久能さんは、リンチ殺人が発生したことで脱走者が出、その人が警察に連絡。脱走者が出るたびにベースを変える必要があった。総括の歪により組織は解体の危機に。拠点を転々としていた連合赤軍は逃走の資金調達で東京に出ていたMとNは、新たな山岳ベースに向かったがすでに他のメンバーは捜索から逃れるため逃走していた。山狩をしていた警察に発見されリーダーが逮捕された。一方で逃走した残党を率いたのがA。残りのメンバーと群馬県の山中を移動し長野県へ。その中で偶然たどり着いたのは長野県にある浅間山荘だった。その中にいた管理人の妻を人質に立てこもった。1972年2月19日に連合赤軍に5人によるあさま山荘事件の籠城がスタート。警察は200人体勢で包囲。その模様はテレビで生中継された。圧倒的な数に対し連合赤軍はライフルや猟銃で応戦。投降することなく10日目を迎えた。連合赤軍は最後の時が近づいているのがわかったのか急いで朝食をかき込み、10時には機動隊が突入を開始し、鉄球作戦が行われた。建物に鉄球を打ち込んで開いた穴に激しい放水を行った。激しい銃撃戦で機動隊2名が死亡した。最後まで抵抗を続けたが、催涙ガスが充満し2月28日に籠城していた5人は逮捕された。

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あさま山荘事件軽井沢(長野)連合赤軍

連合赤軍の元メンバーで、あさま山荘に立てこもり逮捕され、懲役13年となり、現在は出所した加藤さんに当時の話を聞いた。総括については小さな組織が行き詰まり、武装闘争をやる方針が行き詰まっていたという。素直に指導していた人たちが認めたくなく、組織の方針がうまくいかないことを組織の個人に原因があると求めてしまったことが原因だったという。組織の未来がないものを組織の至上命題にしてしまったことが原因だという。加藤さんは絶望的な状況で籠城していたあさま山荘で何を考えていたか?と聞かれ、自分たちの正当化ではなく、殺された自分の兄や人達をふくめ主張することが彼らの名誉回復になるという。久能さんはこの事件は彼らと同じように政治に不満を持っている人がいて、この事件が明るみになった時に誰もが批判していたわけではなく、その人達の最後の攻撃手段だと思っていた人たちもいた。しかし、リンチ殺人をしていたことがわかるとその人達ですら彼らを見放した形になったという。

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仲間を殺したリーダー格の2人だがMは初公判前に自殺。Nは2011年に獄中で病死。そのために他のメンバーにも重い刑罰が課された。

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(エンディング)
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