- 出演者
- 岡田准一 ケンドーコバヤシ 田口壮 里崎智也 山城美智 川上憲伸 山本彩 岡部武央 関展秀
オープニング映像。
本日のテーマは「侍・大谷翔平」。野球を武術の視点から紐解く。
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外国人のバッターは腰から動くが、大谷選手は肚と手が一直線になり日本的な武術の力の出し方になっていると見たと、岡田は語った。
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メジャーリーグの頂点に二度もたった強打者・田口壮。現役時代、田口のバッティングと言えばバットを小刻みに揺らしスイングするのが特徴だった。田口は足で8の字を書いて、手も8の字を書いてひとつの体として打っていたと解説した。仙骨を落として尻下をのばした状態が体のパワーをより引き出す姿勢になると岡田は言った。
かつて野球に武術を取り入れた王貞治はバットの芯でボールの中心を最短距離で捕らえる極意を居合から学んだという。今も数多の野球選手たちにバッティングの極意を指導する武術家・宇城憲治は沖縄に古くから伝わる空手を受け継ぐだけでなく、居合道七段と武の達人だ。宇城がまず教えるのは“手の内”。刀を持つ握り方だ。居合で肝心となるのが強く握り込まない柔らかい手の内。野球でもバットの芯でボールを捕らえるために柔らかく握る手の内が大切だという。DeNAの牧秀悟がトレーニングに取り入れているのが沖縄に伝わる武器・釵。
沖縄拳法空手道六代目師範の山城美智が釵の神髄を説明。手の力で動かすのではなく、手は柔らかくコントロールするだけ。釵を棒で受けた岡田は、腕力のみではなく、連動と手の内で打たれると重さが伝わってくると言った。
関展秀が淺山一傳流に伝わる柔らかい手の内がなければなし得ない技を披露。相手の力を利用して反撃する。両手で柔らかい手の内を使うと、より多彩な技を生み出す。
ピッチングと武術のつながりを紐解く。速球派になればなるほど握りが柔らかいと川上は言った。柔らかい手の内を活かすきれいなフォームは下半身の動き出しから腕の振りまで体の中心を基点に動かし連動させるもの。レベルが上がるほど理にかなった連動が必要だという。
総合武道研究会玄武館の岡部が全身を連動さて放つ掌打を披露。山本が太極拳の体の連動を学んだ。
関が手裏剣術を披露。川上が指導を受けて手裏剣術に挑戦した。手の内はチェンジアップに近いと話した。
岡田はボールが重いと言われる要因は何か聞いた。回転が汚いピッチャーはあまり打たれなくて、重さを感じるという。回転の汚い球は狙って投げられないと川上は言った。
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岡部が気配を察してカウンターを合わせる交差法を披露した。何も考えず、ある種の瞑想状態にしているという。
里崎によると、俊足ランナーが二塁に到達するタイムは約3.2秒。一方、ピッチャーの投球がキャッチャーに到達する時間は1.25秒。キャッチャーに残された時間は1.95秒。送球をコンマ数秒速くするには、上半身はボールが来るまで待ち、下半身は前に行くという。
関が抜刀術の早業を披露。投げ抜きの場合、鞘を前に出し柄を握り、鞘を引くと同時に斬る。構えるという動作を省くことで時間短縮をしている。
岡田は「武術も野球も親和性がある、違うところもあるが極めるって面白い」と話した。